この記事では、養老町が取り組んでいる子育て支援施策についてご紹介します。
文中では、妊娠中から使える支援の見出しに[妊娠中]、妊娠前から使える支援の見出しに[妊娠前]の目印を添えています。
※助成金/補助金/給付金の支給条件は自治体により異なります。支給条件や、制度に関する最新情報は公式サイトをご確認ください。(各コンテンツに公式サイトへのリンクがあります)養老町で受けられる子育て支援
岐阜県養老郡養老町で受けることができる子育て支援の内容についてまとめました。
子育てに関する給付金は、養老町の公式サイトのコンテンツでご覧になれます。「妊娠したら」と「子どもが生まれたら」に分かれていて理解しやすいです。以下、簡略化してご紹介します。
初回産科受診料支援事業 [妊娠前]
養老町では、妊娠判定に要した費用の一部助成を行っています。妊娠判定に係る費用のうち、初回診察料に加え、産科医療機関が必要と判断した場合の尿検査及び超音波検査料を上限1万円(※同年度中に2回まで)の金額を助成しています。
妊婦健康診査助成事業 [妊娠中]
母子健康手帳交付時に、妊婦健康診査の補助券を14枚交付します。
妊婦歯科健康診査助成事業 [妊娠中]
母子手帳交付時に、 1回分の受診票をお渡し交付します。妊娠16~20週になったら養老町内の医療機関で受診しましょう。
子育て支援アプリ「ようろうっこ」 [妊娠中]
養老町では、スマートフォンで利用できる、子育て支援アプリ「ようろうっこ」を配信しています。
このアプリは、妊娠・出産・育児の情報がより手軽に、そしてタイムリーに受け取れるアプリです。子どもの成長の記録を家族で共有できる機能もあり、子育ての楽しさや喜びを分かち合うこともできます。
アプリの主な機能
- 町からのお知らせがスマートフォンに直接届くプッシュ機能
- 妊婦健診や乳幼児健診の記録
- 胎児の発育や出産後の発育をグラフで管理
- 予防接種の予定や接種履歴の管理
- できたよ記念日で綴る子どもの成長記録
- 妊娠中や子育てに役立つ読み物や動画の参照
- 子育て関連のイベントや施設の参照
- 子どもの成長記録などの家間共有
※「紙の母子健康手帳」と併用して使うアプリです。
【参考】養老町|養老町の子育て支援アプリ「ようろうっこ」配信しています
出産・子育て応援ギフト
経済的支援:出産・子育て応援ギフト
出産・子育て応援ギフトは国の交付金制度ですが、ギフトの支給方法は各自治体にゆだねられており、現金・クーポン・物品などの支給方法で自治体によって個性が出ます。妊娠届出時(5万円相当)と出生届出後(5万円相当)の2回に分けて配布されます。
養老町では、5万円相当のデジタルポイントの形で支給しています。
出産応援ギフト [妊娠中]
妊娠中に申請が必要です。妊娠の届出時に申請書、アンケートを提出すると、妊娠1回あたり5万円相当のデジタルギフトがもらえます。
子育て応援ギフト
生後4か月以内に申請が必要です。乳児家庭全戸訪問時の面談時に申請書、アンケートを提出すると、子ども1人あたり5万円相当のデジタルギフトがもらえます。
伴走型相談支援 [妊娠中~]
安心して出産・子育てができるよう、保健センターでは妊娠の届け出時、妊娠8か月頃、生後4か月以内に面談を行うほか、妊娠期から子育て期の生活や育児、お子さんの発育や発達について保健師・管理栄養士が随時、相談をお受けしています。相談は来所や電話のほか、自宅への訪問も行っています。
出産祝金
養老町では、第3人子以降の子を出産(死産を除く)した場合、出生日から遡って1年以上継続して養老町に住所があるなど条件を満たした方に対象児1人につき10万円の出産祝金を支給しています。
産後ケア事業
出産後安心して子育てできるよう助産師が自宅に訪問し、心身のケアや授乳・育児についての相談などを行います。訪問型の産後ケアです。利用には保健師との事前相談が必要です。
タイプ | 子どもの月齢 | 自己負担額 |
---|---|---|
訪問型 | 12か月未満 | 500円 |
【参考】養老町|産後ケア事業案内
産婦健康診査費助成事業
おむね出産後2週間・1か月が経過する日を目安に、母子健康手帳と一緒に交付される「産婦健康診査受診票」を使用し、産婦健康診査を受けることができます。全額自己負担で受けた場合は、保健センターで手続きを経て還付されます。
こんにちは赤ちゃん訪問
養老町では、保健師による乳児家庭全戸訪問事業として「こんにちは赤ちゃん訪問」を行っています。
生後4か月までの乳児のいるすべてのご家庭に保健師が訪問し、子育ての不安や悩みの相談や子育て支援情報をお伝えします。
18歳まで子ども医療費助成対象
養老町では、18歳到達後最初の3月31日までの子どもにつき、医療機関で診療を受けたときに支払う保険診療分の医療費自己負担額(入院・外来)を助成しています。
※小学校就学時(6歳到達後の最初の3月31日)に受給者証の更新手続きが必要です。
病児・病後児保育の実施
病児・病後児保育事業は、病気やケガで集団生活が難しく、保護者が勤務・疾病等により家庭で保育が困難な児童を一時的にお預かりする制度です。利用には事前登録が必要です。
3人以上のお子さんを扶養する世帯は補助金もあります。
児童手当(全国共通)
児童手当は、全国一律の制度ですので、給付条件や給付額に地域差はありません。海津市でも他の市町村と同じように給付を受けることができます。
- 中学校修了前の児童を養育している方に児童手当が支給されます。
※受給者は、原則、父・母のうち所得の高い方です。
※所得上限限度額以上の方は、不支給です。
※令和6年10月より児童手当制度が改正されます。所得制限が撤廃されます。
改正前(令和6年9月分まで) | 改正後 (令和6年10月分以降) | |
---|---|---|
支給対象 | 中学校修了までの児童を 養育している市内在住の方 | 高校生年代までの児童を 養育している市内在住の方 |
所得制限 | あり | なし |
手当月額 | ・3歳未満:一律 15,000円 ・3歳〜小学校修了まで 第1子、第2子:10,000円 第3子以降:15,000円 ・中学生:一律 10,000円 ・所得制限限度額以上、 所得上限限度額未満:5,000円 | ・3歳未満 第1子、第2子: 15,000円 第3子以降: 30,000円 ・3歳〜高校生年代まで 第1子、第2子:10,000円 第3子以降:30,000円 |
第3子カウントに用いる児童 | 18歳到達後の最初の年度末まで | 22歳到達後の最初の年度末まで |
支給回数 | 年3回(2月・6月・10月) | 年6回(偶数月) |
支払通知 | 年1回支払通知書を送付 | 廃止 |
児童扶養手当(全国共通)
児童扶養手当は、父母の離婚や死別などでの、ひとり親家庭等の世帯の生活の安定と自立の促進に寄与し、児童の福祉の増進を図るための手当です。
児童扶養手当は、国庫負担3分の1という国の支援のもと、都道府県が実施している制度です。支給額や所得制限等の給付条件は全国一律です。
子育て世代の定住移住への支援
養老町若者定住マイホーム取得支援事業補助金
世帯全員が初めて養老町に転入するI・Jターン世帯または町外へ転出してから2年以上経過後に再び養老町へ転入する人を含むUターン世帯を対象に、町内の居住用住宅(新築・中古住宅等)の取得費用を助成する制度です。40歳未満が対象です。
- I・Jターン世帯:30万円
- Uターン世帯:25万円
養老町三世代ハッピースマイル事業補助金
養老町三世代ハッピースマイル事業補助金は、「養老町三世代同居・近居住宅取得支援補助金」と「養老町孫育てサポート補助金」の2つの補助金制度で構成されています。
養老町三世代同居・近居住宅取得支援補助金
三世代同居・近居を始めるために養老町内で住宅取得を行う場合の費用の一部を補助する事業です。助成金の上限金額は30万円です。
「三世代同居または三世代近居(直線距離で2キロメートル以内)」と、「町内に居住用住宅(新築・中古住宅等)を新たに取得し、所有権の保存又は移転の登記が完了した日以後6ヶ月以内であること」、「孫が、中学生以下であること」などを満たせば、養老町内で同居/近居するための住宅を用意する費用負担を補助してもらえます。
養老町孫育てサポート補助金
養老町では、父母が就労等の理由で保育できない1歳から3歳未満の孫を3ヵ月以上継続して保育している祖父母を対象に、孫1人当たり月額5,000円の補助金を、最長2年間、支給しています。
条件として「祖父母世帯、父母世帯が町内に住所を有すること」と「対象となる孫が保育所などに就園していないこと」を満たす必要があります。
その他 養老町独自の子育て支援
岐阜県独自の子育て支援
- ぎふっこカード(協賛店舗での割引などのサービスを受けられる)
- 父子手帳「パパスイッチオン!ぎふイクメンへの道」
- 孫育てガイドブック 〜孫でマゴマゴしたときに読む本〜
(※県がNPO法人くすくすに委託して作成) - 岐阜県特定不妊治療助成事業 [妊娠前]
(※保険適用で受けた特定不妊治療(顕微授精・体外受精)及び男性不妊の治療について上限10万円まで助成) - 岐阜県不育症検査等費用助成事業 [妊娠前]
- 子ども相談センター
- 第2子以降の出産時に1人あたり10万円のお祝い金を支給。
- 高等学校への進学を控えた中学3年生に3万円の準備金を支給。
【まとめ】利便性と自然の豊かさを両立したい人におすすめ
養老町は、2017年に、町名の由来ともなった元号「養老」から1300年が経過する歴史ある街です。養老山地を背景にのどかな田園風景が広がり、米や野菜の生産とともに食肉産業が盛んで、地元で採れた農産物をリーズナブルに手に入れることができます。「新鮮なものを安く食べたい!」という方にとっては、大きな魅力の一つです。
大型スーパーやドラッグストア、コンビニなどが揃っているため、日常的な買い出しは町内で完結できます。
養老町は、大垣市、海津市、不破郡垂井町、安八郡輪之内町、三重県いなべ市と隣接していて、交通の基幹となる高速道路のICやJCT、新幹線駅までのアクセスも良好です。
町内には養老鉄道もありますし、予約型の乗合バス「オンデマンドバス」で町内外約240ヶ所の停留所をつないでいるため、自家用車を持っていない方でも比較的暮らしやすいと思います。
全国的にも有名で年間約90万人の観光客が訪れる「養老公園」では、養老の滝や四季折々の景観が楽しめます。養老公園は、敷地面積約10万㎡(東京ドーム約2個分)で入場無料です。また、遊園地「養老ランド」も隣接しており、子どもの遊び場としても適しています。
養老町の子育て施策としてはやはり「孫育てサポート補助金」が特徴的です。祖父母世代と協力して子育てを行う世帯にはおすすめの街です。
本記事のアイキャッチ画像に使用した写真は「菊水泉」です。
養老町の公式サイトURLはhttps://www.town.yoro.gifu.jp/です。
みんなのレビュー【養老町】
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