「パンどろぼう」の人気のヒミツ

TVまとめ
この記事は約64分で読めます。

ここから2025年9月21日(日)放送分

Q
大人向けの展開は?
A

絵本だけでなく、グッズや関連書籍、イベントなど様々な展開を行っています。特に大人に刺さったのがグッズ販売だと思っています。

Q
いつからグッズ販売に取り組み始めた?
A

2巻の発売と同時。(2021年)

担当編集の角田望さん曰く、キャラクターデザインが送られてきた瞬間から、もちろん絵本としても人気が出ると確信していたが、絵本を読まない層や大人にも愛されるキャラクターになると直感していたとのこと。

柴田ケイコ先生から見て、角田望さんは「いつも仕事が早い」「あれやりたいこれやりたいと、自分が作ったキャラクターが更に動いて行けるようにいろんな考えを生み出してくれると、それだけパンどろぼうが広がる」「ありがたい」

担当編集・角田さん「どの作品でもグッズ販売ができるわけではなく、パンどろぼうにそれだけ魅力があったのが大きな理由だと思う」

パンどろぼうのグッズ化は素地があってのこと!

Q
グッズ化が実現したとき、「3次元になった」「実物になって生まれた」という感じはあった?
A

柴田ケイコ先生「ありました」

最初に「あっ」と思ったのは、ぬいぐるみ。

平面で書いているものなので、立体化されると、「ここから手があって、足が出て、鼻があって、抱きかかえると感触がある(パンみたいにフワフワだ!)とか五感をフルに使って楽しめて、これがグッズ化の魅力かぁと思った」。

Q
ぬいぐるみの他にはどんなグッズがある?
A

最初に出したのは、エコバッグやハンカチやマスキングテープなど、大人の方も手に取っていただけやすいアイテム。(※現在販売されていないものもあります)

絵本とグッズを合わせて展開すると、売り場面積も広く取ってもらえる。⇒「今このキャラクターが人気なんだな」「勢いがあるんだな」ということが上手くアピールできたとのことです。

Q
柴田ケイコ先生がグッズを監修するとき、どのようなポイントでチェックする?
A
  • 色味
  • 顔のバランス
  • 手足の長さ

などカタチ全部。

柴田ケイコ先生の絵本は背景も独特な配色を使っているので、そこも絵本に近づけてグッズ化を進めるのに苦労があるそうです。

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パンどろぼう5周年フェスティバルへ!

パンどろぼうの刊行5周年を記念したイベント

パンどろぼうのフェス会場・恵比寿ガーデンプレイスにやってきた上垣アナ。なんと、パンどろぼうTシャツを着用していました!!(カワイイ)

ここからは、株式会社KADOKAWAの木澤栞那さん(イベント事業部)が案内。

パンどろぼう5周年フェスティバルでは、恵比寿ガーデンプレイスの各所でイベントが行われています。

  • シールラリー
  • アトラクション
  • 読み聞かせステージ
  • ライセンシーブース
  • フォトスポット
  • 限定グッズ販売

大人向けのアイテムもあったりして、大人にも楽しんでいただける工夫が満載のイベントだと思います。

既存のファンだけでなく、作品を知らない人にも「パンどろぼう」を知ってもらって新規を取り入れるために恵比寿ガーデンプレイスをチョイス!

Q
パンどろぼう5周年フェスで特に注目したいイベントは?
A

アトラクション!

アトラクションブースでは、パンどろぼうの絵本の世界の中に入り込めます。

特にオススメなのが、自分のカラダを使ってパンどろぼうの世界を体験できる2つのイベントブース。パンどろぼうになりきって遊べます。

  1. 「ステップ」
    パンどろぼうが作中(1巻でパン屋に忍び込んだときに見つからないように移動していたシーン)で使う「はやあしのじゅつ」のように、ステップを踏んで制限時間内にゴールするゲーム
  2. 塩・バター・砂糖に見立てたボールを穴に入れるゲーム

上垣アナが実況中継をしながら「ステップ」で遊んでいるのがとても面白かったです。ご褒美のステッカーももらっていました(笑)

「さぁ、スタートしました!おーパンどろぼうが進んで行く!スゴイ!食パンクリームパン亀パンを盗んでいきます!半分くらいまで到達!やったぞ!さぁ!ここからがラストスパート!足踏みもっと加速して!はやあしのじゅつ~~~~~!!!!!」

Q
続いて物販コーナーでは
A

大人の方も着やすいカラーバリエーションやサイズを取り揃えています。不クリアファイルやドリンクボトルは、普段使いも出来る実用的なアイテムで、描き下ろしデザイン!(暑い夏にぴったりの商品なので、これでしっかり水分補給をしてほしいです!)

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パンどろぼうの最新のグッズ事情を知りたい!!

ここからはライセンス担当部署にバトンタッチ。株式会社KADOKAWA 渡部竜平(グローバルライツ局パンどろぼう版権管理室の室長)が答えます。

Q
グローバルライツ局パンどろぼう版権管理室ってどんな部署?
A

パンどろぼうは5周年で、ライセンス関係がかなり増えた&アニメ企画が今進行しているのもあって、「この先の管理体制を整えよう」ということで、今までそれぞれの部署でやっていたものを、どろぼう版権管理室で扱うようになったという経緯。今年4月に立ち上がったばかりの新しい部署。

  • 躍進しているからこその拡充

特に今動いているのが、原作の商品化(グッズ化)やタイアップの許諾業務だそうです。

  • グッズとタイアップの2本柱!

パンどろぼうのグッズは累計でおよそ1800種類!!
5年という期間を考えると、相当爆発的に増えています。

Q
どうしてこんなに沢山のパンどろぼうグッズを次々に出せるの?
A

パンどろぼうは、絵本から火が付いて認知が上がった。これを受けて、いろんなライセンシー様から声をかけてもらえるようになったのが大きい。

Q
自分から働きかけるよりも先方から依頼が来る方が多い?
A

そうですね。

最近は毎日オファーが来るくらい

Q
どんな会社からのオファーが多いの?
A

幅広くいろんな業者さんから声をかけてもらうが、やはり絵本から始まったキャラクターというのもあって、子どもたちが手に取りやすいアイテムが多い。

  • お弁当箱などの生活雑貨系
  • 入園入学シーズンに一式揃えたいもの系
  • 原作を忠実に再現したぬいぐるみ

「まずい」の表情を忠実に再現したグッズも人気!

Q
許諾をする際にこだわっている点は?
A

監修。

再現度でいうと、

  • しっかり色味が再現されているか?
  • 絵本で描かれていない裏側の部分はどうなっているのか?

編集部や柴田ケイコ先生としっかり確認を取りながら進めている。

Q
この仕事をする上で心掛けている点は?
A
  • 皆さんの生活の中にパンどろぼうと接してもらう機会を増やす
  • 既にパンどろぼうが大好きなファンの方々に喜んでもらう
  • ファンを今以上に増やすための商品化やタイアップ
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パンどろぼう5周年フェスにはタイアップ企業の協賛ブースも

KAGOME「野菜生活100」とのタイアップ

  • 低年齢の子どもたちに「野菜を摂ろうね」という願いを込めてタイアップ
  • パンどろぼうが担いでいるのは、(パンではなく)野菜ジュース

エポスカード

  • エポスカードの会員数増加とパンどろぼうの認知度アップを狙ってタイアップ

あらためてタイアップについて更に詳しく!

Q
どういったタイアップが多い?
A

食べ物系が多い。

パンと野菜など、組み合わせが良いもの。

Q
これからタイアップしてみたい企業は?
A

まだ取り組んだことのない系で言えば、家電系とか・・・

あっ!!トースター!!!!

タイアップの依頼が来るのは、作品の知名度が上がっている証拠。これからも色々と展開していきたい、とのことでした。

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その他のイベントや(絵本以外の)書籍について

しめくくりに、再びパンどろぼう担当編集の角田さんが登場。パンどろぼう5周年フェス以外のイベントや絵本以外の書籍について教えてくれました。

Q
これまでのイベントは?
A
  • 絵本の読み聞かせステージ(楽器の生演奏を聴きながら)
  • 原画展(パンどろぼう展)
  • 人形劇
  • コラボカフェ
Q
反響が大きかったイベントは?
A

パンどろぼう展!

柴田ケイコ先生は蛍光色を多用される先生で、普通のインクを使うと、印刷技術ではなかなか再現できないため、通常の絵本とは違った、原画ならではの味わいを楽しめるイベント。

Q
絵本以外の書籍もある??
A

たとえばレシピ本などを発売しています。

絵本の中に登場するパンを実際に作れるレシピ本で、大変人気です。料理レシピ本大賞2023 in Japanで第10回こどもの本賞を受賞しています。

第2弾も料理レシピ本大賞2025 in Japanで第12回こどもの本賞を受賞しています。

Q
どうしてレシピ本を作ろうと思ったのですか?
A

じつは、絵本の刊行当初から、「パンどろぼうを読んでパンが食べたくなった」とか「子どもがブドウパンを食べられるようになった(苦手を克服した)」という感想をいただくことが多かった。

また、パンどろぼうが世に出たとき、ちょうどコロナ禍ということもあって、ホームベーカリーの売り上げが伸びていたことも大きい。

おうち時間が増えて、自宅でパンを焼きたいと思う人が増えた。パンを作りたいという需要が高まっていた。

Q
ファンの皆さんの反響は?
A

実際にパンを作ってSNSに上げてくれたり。

⇒絵本の世界が実生活にまで広がっていることを実感できた。

Q
レシピ本以外の書籍は?
A

大人にはムック本などが人気。

また、子ども向けに、ぬり絵本も出している。

↑絵本が輪郭だけの真っ白仕様。自分で色を塗って楽しめる。「自分だけのパンどろぼう」絵本が作れる。

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パンどろぼう最新刊

\2025年9月10日発売/

Q
パンどろぼうの今後の展望は?
A

柴田ケイコ先生「パンどろぼう君の生き方はブレずに、いろんな面白い話をもっともっと出せるような、パンどろぼう君の世界をつくっていきたい」

担当編集・角田さん「柴田ケイコ先生が描いてくれるパンどろぼうをもっともっと世の中に届けていくのが私の仕事。そのための入口を増やしていきたい」

ものを生み出す人と、それを広めていく人。別々の視点を持って協力するこのお二人の関係性が、この5年間で爆発的な人気を獲得してきたのだと、とても納得できました。

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パンどろぼうのアニメ化

待望アニメ化!/

人気絵本「パンどろぼう」シリーズ(作・柴田ケイコ)のアニメ化が決定しました!詳細情報は公式サイト、および公式SNSにて随時お知らせします。続報をお待ちください。

引用元:アニメ化&最新作刊行決定!累計450万部突破の絵本「パンどろぼう」シリーズ
『パンどろぼうとスイーツおうじ』9月10日刊行予定、アニメ詳細は後日発表

2025年9月19日発売新商品/

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番組の基本情報

本記事は2025年9月14日放送の「キャラビズジャーナル」を参考に書きました。

番組名キャラビズジャーナル
放送局フジテレビ
放送時間2025年9月14日(日)5:10-5:40
2025年9月21日(日)
テーマ【「パンどろぼう」のキャラクタービジネスを学ぶ(前編)】
今年で絵本の刊行5周年を迎えた「パンどろぼう」のキャラクタービジネスを上垣アナが徹底取材!
「キャラクター×絵本」のビジネスを紐解いていきます!
なぜ「パンどろぼう」は子どもだけでなく、大人にも大人気なのか?
KADOKAWAオフィスへ潜入します!
出演者【MC】上垣皓太朗(フジテレビアナウンサー)

【取材相手】
柴田ケイコ(作者)
株式会社KADOKAWA 高橋和也(書籍広報課)
株式会社KADOKAWA 角田望(一般児童書編集部の副編集長)
株式会社KADOKAWA 木澤栞那(イベント事業部)
株式会社KADOKAWA 渡部竜平(グローバルライツ局パンどろぼう版権管理室の室長)
※敬称略。

上垣皓太朗アナによる「パンどろぼう」の朗読、とても良かったです!!

  1. 食いしん坊のしろくまが食べ物の中に入るお話 ↩︎
  2. チーズパンは作中にまだメインで登場したことがないため、インタビュー中に「次だしましょうか」と編集さんと笑い合う場面も見られました。 ↩︎
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