太陽光発電11年目以降(卒FIT)もお得に!売電価格相場と高価買取の秘訣|買取業者ランキングも紹介

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ご自宅の太陽光発電を設置してから10年を迎え、再生可能エネルギーの固定価格買取期間が終わった後(卒FIT)、このまま売電を続けるかどうか迷っていませんか?

10年間頑張ってくれたご自宅の太陽光発電システム、次の10年も賢く活用したいですよね。

この記事では、卒FIT後の売電価格相場や高価買取の秘訣、そして太陽光発電買取業者ランキング2024年最新版をご紹介します。太陽光発電を高く売る方法を知って、家計の負担を減らし、賢く地球にも貢献しましょう!

FITとは

FITの概要

FITとは、「Feed-in Tariffフィード・イン・タリフ」の略称で、日本語だと「固定価格買取制度」と訳せます。

FITは、太陽光発電など再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が固定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。経済産業省の資源エネルギー庁によって運営されており、再生可能エネルギーの普及と地球温暖化対策を目的としています。

FIT導入の背景

FIT制度が導入された背景には、地球温暖化問題への対策、エネルギー安全保障の強化、再生可能エネルギー関連産業の育成といった目的がありました。

また、2011年の東日本大震災をきっかけに、エネルギー自給率の低さや原子力発電への依存度が問題視され、再生可能エネルギーの普及が急務となりました。そこで、再生可能エネルギーによる発電を促進するために、FIT制度が導入されたのです。

エネルギー自給率が向上すると、化石燃料(輸入)への依存度の低下につながり、海外情勢や為替相場の変動による燃料価格の乱高下に伴う電気料金の変動を抑えることができますよ♪

FITの仕組み

FIT制度では、太陽光発電などで発電した電気を電力会社が一定期間、固定価格で買い取ることを国が約束しています。買取価格は、発電設備の導入時期や規模によって異なり、毎年見直されます。家庭用の太陽光発電に多い発電容量10kW未満の買取期間は10年間1です。

FIT制度の対象となる電源

  • 太陽光発電
  • 風力発電
  • 水力発電
  • 地熱発電
  • バイオマス発電

住宅の屋根に載せるような10kW未満の太陽光の場合は、自家消費した後の余剰分が買取対象となりますよ♪

FIT制度の期間中は固定で設定されていた売電価格は、期間満了で(固定ではなく)市場価格に影響を受けるようになります。11年目からは、市場価格での売電なので、需給バランスにより変動したり、時期や電力需要により下落したりする可能性があります。

FITの財源

FITの財源は、再エネ賦課金です。

固定価格買取制度で再生可能エネルギー電気の買い取りに要した費用は、電気料金の一部として、電気利用者から再エネ賦課金を徴収しています。

再生可能エネルギーで発電された電気は、皆が使う電気の一部として供給されているため、「使う人が使用量に応じて皆で負担しましょうね」という制度です。

再エネ賦課金は、電力使用量(kWh)×再エネ賦課金(単価)です。再エネ賦課金の単価は全国一律で、2024年の再エネ賦課金(単価)は1kWh当たり3.49円ですので、1ヶ月の電力使用量が400kWhのご家庭の場合、月額1,396円、年額16,752円の再エネ賦課金を負担していることになります。

再エネ賦課金の単価は、年間でどのくらい再生可能エネルギーが新規導入されるかを推測し、毎年度経済産業大臣が決めていますよ。

FITによるメリット

FIT制度の導入により、再生可能エネルギーの導入量は増加し、地球温暖化対策に貢献しています。また、電力会社以外の事業者も発電事業に参入しやすくなり、新たなビジネスチャンスが生まれています。さらに、エネルギー自給率の向上にもつながっています。

FITの課題

FIT制度は、再生可能エネルギーの普及に大きく貢献しましたが、一方で、いくつかの課題も指摘されています。例えば、電力会社がFITによる買取費用を電気料金に上乗せしているため、電気料金が上昇しているという問題があります。

また、太陽光発電事業に参入する事業者が急増したことで、土地不足や景観問題なども発生しています。さらに、買取価格が年々低下していることも、新たな課題となっています。

ちなみに、FIT制度の買取価格は制度が始まった当初(2012年)のFIT固定買取価格は1kWhあたり42円でした。年々下がり、2024年時点のFIT固定買取価格は16円です。(※2025年度からは更に15円に下がる旨の発表があったため、新たに導入を検討されている方は2024年度に売電を開始できるよう、早めに設置しましょうね)

10年後はどうなるの?卒FITとは?

太陽光発電の導入を検討する際、「FIT」や「卒FIT」といった言葉を耳にする機会も多いのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、FITは、再生可能エネルギーの普及を目的とした固定価格買取制度のこと。太陽光発電で発電した電力を電力会社が一定期間、固定価格で買い取ってくれる制度です。

このFIT制度には買取期間が定められており、一般住宅用の太陽光発電の場合、買取期間は10年間です。そして、この10年間の固定買取期間が満了することを「卒FIT」と呼びます

卒FIT後はどうなるの?

固定価格買取制度の期間は10年間で、11年目以降は各電力会社と改めて個別契約を結ぶ形になります。

卒FIT後は、それまで適用されていた固定価格での買取が終了するため、売電価格が大きく変わる可能性があります。(固定ではなくなるため、買取価格が市場価格の変動を受けるようになります)

一般的には卒FIT後は買取価格が下がるため、売電収入が大幅に減ってしまいます。

買取期間満了後の選択肢

卒FIT後も、いくつかの選択肢があります。発電した電力は無駄にはなりません。

選択肢内容メリットデメリット
新たな固定買取契約卒FIT向けの買取プランから固定買取型のプランを選ぶ一定期間、固定価格で売電できる
(売電収入の予測が簡単)
FIT期間中と比較して買取価格が低い場合がある
電力会社への売電電力会社が提示する市場価格で売電する手続きが比較的簡単電力市場の価格変動リスクがある
自家消費発電した電力を自宅で使用する電気料金を削減できる余剰電力の売電価格は低い場合がある
蓄電池との併用蓄電池に電力を貯めて、必要な時に使用する停電時にも電気が使える蓄電池の導入費用がかかる

ご自身の状況やニーズに合わせて、最適な方法を選びましょう。卒FIT後も、太陽光発電システムを有効活用していくことが大切ですよ。

卒FITに関する情報収集のススメ

卒FITに関する情報は、経済産業省のウェブサイトや資源エネルギー庁のウェブサイトなどで詳しく解説されています。最新情報を確認し、自身にとって最適な選択をするようにしましょう。

卒FITが家庭へ及ぼす影響は?

太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)が終了する「卒FIT」は、多くの家庭に経済的、そして生活面において、様々な影響を及ぼします。

ここでは、卒FITがもたらす影響について詳しく解説します。11年目を迎えて起きる具体的な変化と対策について考えていきましょう。

経済的な影響

電気料金の増加

FIT期間中は、固定価格で余剰電力を電力会社に売電することで収入を得ることができました。

しかし、卒FIT後は売電価格が下がるため、売電収入が減少します。電気代は年々上がり続けているため、自家発電で賄えない場合、場合によっては電気料金の負担が増加する可能性もあります。(現に、電気料金と一緒に徴収される再エネ賦課金は2012年時点では0.8円/kWhだったのに対し、2024年は、3.49円/kwhまで上がっています)

期間売電収入電気料金家計への影響
10年間
FIT期間中
安価またはプラス売電で収入増加
11年目以降
卒FIT後
増加の可能性支出増加の可能性あり

設備の維持管理費用の負担

太陽光発電システムは、定期的なメンテナンスや修理が必要です。

FIT期間中は売電収入でこれらの費用を賄えた場合でも、卒FIT後は売電収入が減るため、維持管理費用の負担が増える可能性があります。太陽光発電システムの寿命は約20年といわれており、10年経過後は故障のリスクも高まります。想定外の修理費用が発生する可能性も考慮しておく必要があります。

生活への影響

電力使用の意識変化

FIT期間中は、余剰電力を売電することを前提に電力を使用していた方もいるかもしれません。

しかし、卒FIT後は売電価格が下がるため、自家消費による経済的なメリットが大きくなります。そのため、太陽光発電システムで発電した電力を効率的に自家消費するよう、生活スタイルを見直す必要が出てくるでしょう。

蓄電池導入の検討

卒FIT後は、経済的なメリットを最大限に享受するため、蓄電池の導入を検討する家庭が増えています。

蓄電池があれば、日中に発電した電力を蓄えて夜間や停電時に使用することができ、電気料金の削減効果を高めることが期待できます。

このように、卒FITは家庭の経済状況やライフスタイルに大きな影響を与える可能性があります。事前にしっかりと情報収集し、適切な対策を講じることで、卒FIT後も太陽光発電システムを有効活用していきましょう♪

卒FITした後はどうしたらいいの?

太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)が終了した後、つまり「卒FIT」を迎えると、これまで通りの売電収入を得ることが難しくなるため、不安を感じる方もいるかもしれません。

しかし、卒FIT後も、太陽光発電システムを有効活用するための選択肢は複数あります。

固定買取期間終了後も売電は可能

FIT期間が終了しても、電力会社や新規参入の電力会社(新電力)などに売電することができます。

ただし、売電価格はFIT制度下での固定買取価格よりも低くなることが一般的です。 売電先としては、以下のような選択肢があります。

  • これまで通りの電力会社に売る
  • 新電力と契約を結ぶ
  • 太陽光発電の余剰電力買取サービスを利用する

卒FIT後は電気の買取価格が下がってしまうものの、買取業者を変えることで現在よりも売電収入を上げられる可能性があります。それぞれの買取価格や条件を比較検討し、自身に合った売電先を選びましょう。

卒FIT後の売電価格は?

卒FIT後の売電価格は、電力会社や契約内容によって異なりますが、一般的にはFIT制度よりも低い価格になります。

【2024年最新】卒FITの太陽光発電 売電価格相場

卒FIT後の売電価格相場は、以下の要素によって変動します。

  • 電力会社
  • 契約プラン
  • 太陽光発電システムの出力
  • 地域

買取価格の決め方

買取価格は、電力会社が独自に設定する「自由料金」で決まります。電力会社は、以下の要素を考慮して買取価格を設定しています。

  • 電力需要
  • 発電コスト
  • 市場価格

太陽光発電システムのタイプ別 買取価格相場

システムタイプ買取価格相場(円/kWh)
住宅用(10kW未満)7~15
産業用(10kW以上)7~13

地域別 買取価格相場

地域によって電力需要や市場価格が異なるため、買取価格相場も異なります。一般的に、電力需要の高い都市部では買取価格が高くなる傾向があります。

2024年9月時点での卒FIT買取価格(税込)

電力会社買取価格(1kWhあたり)買取プラン名
北海道電力8.00円 / kWh(税込)買取プラン
東北電力9.00円 / kWh(税込)シンプル買取
東京電力8.50円 / kWh(税込)再エネ買取標準プラン
中部電力7.00円 / kWh(税込?)シンプルプラン
北陸電力8.00円 / kWh(税込)かんたん固定単価プラン
四国電力7.00円 / kWh(税込)買取プラン
中国電力7.15円 / kWh(税込)買取プラン
関西電力8.00円 / kWh(税込)プラン名不明
九州電力7.00円 / kWh(税込)プラン名不明
沖縄電力7.70円 / kWh(税込)プラン名不明
※この表は、2024年9月17日に各社のサイトを確認してまとめたものです。詳しくはリンク先にある各社のHPをご覧ください。

【2024年最新】卒FITの太陽光発電 売電価格相場

太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)が終了した後の売電価格は、電力会社や契約内容によって異なります。2024年現在、卒FIT後の売電価格相場は、以下の通りです。

買取価格の決め方

卒FIT後の太陽光発電の買取価格には、以下の要素が深く関わっています。

  • 卒FIT後の買取価格は、電力会社によって異なります。そのため、複数の電力会社の買取価格を比較検討することが重要です。
  • 電力会社が提示する契約プランによって、買取価格が異なる場合があります。例えば、シンプルに余剰電力買取制度を利用する場合と、電力会社が指定する時間帯に売電する時間指定買取制度を利用する場合では、買取価格が異なります。
  • 太陽光発電システムの出力が大きいほど、買取価格が高くなる傾向があります。

太陽光発電システムのタイプ別 買取価格相場

太陽光発電システムのタイプ別に、買取価格相場は以下の通りです。

システムタイプ買取価格相場(円/kWh)
住宅用(10kW未満)7~15円
産業用(10kW以上)8~18円

※ 上記はあくまでも目安であり、実際の買取価格は、電力会社や契約内容によって異なります。

地域別 買取価格相場

太陽光発電を高く売るための3つの秘訣

卒FIT後の太陽光発電を少しでも高く売るためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。 ここでは、高価買取を実現するための秘訣を3つご紹介します。

  1. 複数の買取業者を比較する
  2. 太陽光発電システムの状態を確認する
  3. 売電先を検討する

1.複数の買取業者を比較する

太陽光発電の買取価格は、買取業者によって異なります。 そのため、少しでも高く売るためには、複数の買取業者に見積もりを依頼し、買取価格を比較することが重要です。

買取業者によって、買取価格の算出方法や、太陽光発電システムの状態に対する評価などが異なるため、同じ条件でも買取価格に差が生じることがあります。 複数の業者を比較することで、自分の太陽光発電システムに最適な買取業者を見つけることができます。

また、一括見積もりサイトを利用すれば、複数の買取業者に見積もりを依頼する手間を省くことができます。 ただし、悪質な業者も存在する可能性があるため、一括見積もりサイトを利用する際は、利用するサイトの口コミなどを確認するようにしましょう。

2.太陽光発電システムの状態を確認する

太陽光発電システムの状態は、買取価格に大きく影響します。 そのため、太陽光発電システムの状態を確認しておくことが大切です。

太陽光発電システムの状態確認のポイント

  • 太陽光パネルに汚れや破損はないか
  • パワーコンディショナは正常に動作しているか
  • 配線に劣化や断線はないか

太陽光パネルの汚れは、発電効率を低下させる原因となります。 日頃から太陽光パネルの清掃を行い、汚れを落とすようにしましょう。 また、破損がある場合は、修理または交換が必要です。

パワーコンディショナは、太陽光発電システムの心臓部ともいえる重要な機器です。 故障している場合は、修理または交換が必要になります。 太陽光発電の無料点検サービスなどを利用して、専門業者に点検を依頼するのも良いでしょう。

なお、配線の劣化や断線は、火災の原因にもなりかねません。 定期的に点検し、劣化している場合は交換するようにしましょう。

3.売電先を検討する

卒FIT後は、電力会社に売電する以外に、電力会社以外の小売電気事業者(PPS)に売電することもできます。どちらの売電先がよいかは、それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分の状況に合わせて判断する必要があります。

売電先メリットデメリット
電力会社手続きが簡単
買取価格が安定している
買取価格がPPSに比べて低い場合がある
小売電気事業者
(PPS)
電力会社よりも高い価格で買い取ってくれる場合がある
独自のサービスを提供している場合がある
買取価格が電力会社に比べて不安定な場合がある
手続きが電力会社に比べて複雑な場合がある

電力会社は、買取価格がPPSに比べて低い場合がありますが、手続きが簡単で、買取価格が安定しているというメリットがあります。

一方、PPSは、電力会社よりも高い価格で買い取ってくれる場合がありますが、買取価格が電力会社に比べて不安定な場合があり、手続きが電力会社に比べて複雑な場合があります。

【2024年最新版】太陽光発電買取業者ランキング

買取価格が高い順に並べてみました【都道府県ごと】

詳細は、【都道府県別】太陽光発電の買取業者ランキング(買取価格高い順)をご覧ください。

卒FIT後は、太陽光発電の買取価格が下がるため、買取業者を慎重に選ぶ必要があります。買取価格はもちろんのこと、会社の信頼性やサービス内容も比較検討し、最適な業者を選びましょう。

売電以外の太陽光発電活用の選択肢

太陽光発電システムを導入後、10年経過して売電期間が終了した場合(卒FIT後)、そのまま「売電」以外にもいくつかの選択肢があります。ご自身のライフスタイルや経済状況に合わせて、最適な方法を選びましょう。

自家消費で電気代を節約

太陽光発電の「自家消費」とは、太陽光で発電した電気を自宅で使うことです。

自家消費の最大のメリットは、電気料金を大幅に削減できる点です。日中に発電した電気を自宅で消費すれば、電力会社から購入する電力量が減り、電気料金の節約に繋がります。

自家消費率を高めるためには、日中の電力消費量が多い時間帯に、家電製品を積極的に使うことが重要です。例えば、以下のような方法があります。

  • 洗濯機や食器洗い機など、消費電力の大きい家電は、日中に使用する
  • 調理は、日中に済ませるようにする
  • エアコンのタイマー機能を活用し、日中に部屋を冷やしておく

次に紹介する蓄電池との併用でほとんど電気を買わない生活が実現できますよ♪

蓄電池と併用してさらにお得に

太陽光発電システムに蓄電池を組み合わせることで、発電した電気を貯めておくことが出来るようになります。

蓄電池があれば、夜間や雨天時など、太陽光発電が行われない時間帯でも、貯めておいた電気を使うことができます。⇒電力会社から購入する電力量が減り、電気料金の節約に繋がります。

蓄電池のメリット

電気料金のさらなる削減夜間電力料金の高い時間帯に、蓄電池に貯めた電気を使うことで、電力会社からの電力購入量をさらに減らすことができます。
停電時の電力確保災害などで停電が発生した場合でも、蓄電池に電気が貯めてあれば安心です。
停電が起きても、照明や冷蔵庫などで生活に必要な電気を、一定時間使用することができます。
停電時の電気が確保できることは、防災の観点からも重要とされています。

蓄電池の導入費用

蓄電池の導入費用は、容量やメーカーによって異なりますが、近年では価格が低下傾向にあります。国や自治体による補助金制度も利用できる場合がありますので、導入を検討する際には、事前に情報収集を行いましょう。

昼間に発電して、電気製品などの電力に使用しつつ、余った電力を蓄電池に貯めることで、夜間に使用することができます。ちなみに、電気自動車は充電することで、自動車の動力としてだけではなく、家庭の電気製品などの電力としても使用することができます。

追加的な設備投資を行った場合は自家消費した分のCO2排出削減量を「Jクレジット」として認証することができます。創出したクレジットは、会員企業、提携企業及びクレジットを必要とする大企業等に売却できます。(売却方法には、①仲介業者(Jクレジット・プロバイダー)を通じた販売、②Jクレジット制度HPで販売、③入札制度の3種類があります)

⇒【詳しく知りたい人は】J-クレジット制度

相対・自由契約:売電先を切り替えて収入アップ

卒FIT後も、電力会社や電力小売事業者(PPS)に電気を売ることができます。

売電価格は、電力会社やPPSによって異なりますので、複数の事業者を比較検討し、より高値で買い取ってくれる事業者を選びましょう。

売電先メリットデメリット
電力会社手続きが簡単
安定した売電収入
買取価格が低い場合がある
PPS買取価格が高い場合がある
電力プランが豊富
電力会社に比べて、事業者の信頼性が低い場合がある
電力会社の料金プラン変更の影響を受ける場合がある

売電先を切り替える際には、契約内容や解約手数料などを事前に確認しておくことが重要です。

ちなみに、電力にも「地産地消」という考え方があります。災害時のライフラインの安定的な確保と地域活性化を狙って、自治体とエネルギー会社等の共同出資による「自治体新電力」が各地で設立されています。そして、卒FIT電力の買取に名乗りを上げている自治体新電力もあります。売電価格だけで選ぶのではなく、自治体新電力を選んでご自身の住む「地域の活性化に貢献していく」のもアリですね♪

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Q&A よくある疑問

固定価格での買取期間が終わると聞いたのですが、国は固定価格買取制度をやめてしまうのですか?

固定価格買取制度自体が終了するわけではありません。

10年間の買取期間を迎え次第、順次満了⇒終了していくだけです。住宅用太陽光発電(10kW未満)の余剰電力は、もともと、固定価格での買取期間が10年間と定められています。

固定価格買取期間の満了後に、何もしないで放置しているとどうなりますか?

自動継続の契約の場合は、買取期間の満了後も、新しい単価で継続して買取が行われます。(※11年目からは買取価格が固定ではないため安くなる可能性があります)

一方で、契約が自動継続となっていない場合に引き続き電力を売りたい場合は、いずれかの小売電気事業者へ申込みのうえ、買取契約を結ぶ必要があります。自動継続ではない場合に何も手続きを取らないで放置してしまうと、余剰電力は一般送配電事業者が無償で得ることになります。

無償引き取りになってしまうのが嫌なのですが、どうしたらいいですか?

  • 引き続き、これまでと同じ電力会社と売電契約を結ぶ
  • 別の小売電気事業者に売電する
  • 自家消費する(蓄電池に充電して活用する・電気自動車の動力にする)

などお好きな方法で活用すると良いです。どの小売電気事業者とも買取等の契約を締結していない場合は、一般送配電事業者が受け皿となって、自家消費できなかった余剰電力を引き取ることになります。(無償)

自分の買取満了時期を知りたいのですが、どうすればよいですか?

買取期間満了の数ヶ月前を目途に、買取期間の満了時期について通知が届くことになっています。

それよりも早く、通知が届く前に知りたい方は、契約書をご確認ください。

なお、発電を開始したおおよその時期から買取満了時期を推測することができます。たとえば、太陽光パネルつきの新築住宅を取得した場合は、住み始めた時期などから「いつ10年を満了するか」計算すると良いと思います。

固定価格買取期間の満了後も電気を売りたいのですが、どうしたらいいですか?いくらで買ってもらえますか?

余剰電力買取サービスを取り扱う事業者は、経済産業省 資源エネルギー庁の「売電できる事業者」で検索できます。事業者によって条件や買取金額が異なるため、よく吟味して選びましょう。

買取業者を変えると売電収入が上がるって本当ですか?

買取価格が高いところを選べば、売電収入を増やせる可能性があるといえます。

今までの電力会社ではない他の買取業者と自由に契約できます。余剰電力買取サービスを取り扱う事業者は、経済産業省 資源エネルギー庁の「売電できる事業者」で検索できますので、条件の良いサービスを選びましょう。

太陽光パネルが古くなったので、新しいパネルに更新しました。再度、固定価格買取制度を利用できますか?

できません。

一度、固定価格買取制度で支援を受けた方が同じ場所で太陽光発電設備を更新したとしても、再度支援を受けることはできません。

まとめ

太陽光発電の固定買取期間が終了しても、売電や自家消費、蓄電池との併用など、さまざまな選択肢があります。まもなく10年の期間満了を迎える方や既に11年目以降に突入している方は、ご自身の状況や希望に最適な方法を選択し、太陽光発電システムを有効活用しましょう。

  1. 10kWの出力を超える太陽光発電の設備の場合は20年間の固定価格が保障されます ↩︎
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