原料高を理由に値上げが予定されていた給食費を公費で補助し、保護者負担を据え置いた羽島市。子育て支援にも力を入れていそうです。ご紹介します。
この記事では、羽島市が取り組んでいる子育て支援施策についてご紹介します。
文中では、妊娠中から使える支援の見出しに[妊娠中]、妊娠前から使える支援の見出しに[妊娠前]の目印を添えています。
※助成金/補助金/給付金の支給条件は自治体により異なります。支給条件や、制度に関する最新情報は公式サイトをご確認ください。(各コンテンツに公式サイトへのリンクがあります)羽島市で受けられる子育て支援
岐阜県羽島市で受けることができる子育て支援の内容についてまとめました。
子育てに関する給付金は、羽島市の公式サイトの「金銭的支援」のコンテンツでご覧になれます。以下、簡略化してご紹介します。
妊婦健康診査費用の助成 [妊娠中]
妊婦さん一人につき妊婦健康診査受診票を14枚交付します。(多胎の場合は5枚追加で交付)(※国が示す「標準的な健康診査の実施時期、実施回数及び内容」に基づいて交付をしています)
助成額を上回る分の健診料は自己負担となります。
【参考】羽島市|妊婦健康診査費用の助成
妊婦歯科健康診査の助成 [妊娠中]
羽島市内の歯科医療機関に裏面のセルフチェックを記入した「羽島市妊婦歯科健康診査受診券」を持参して歯科検診を受けると、1回無料で健診を受けることができます。羽島市妊婦歯科健康診査受診券は母子健康手帳と一緒に交付されます。
妊娠中は、ホルモンの影響で口腔内の状態が変化するため、むし歯や歯周病などが起きやすくなります。また、歯周病が進行すると、早産や低出生体重児の出産を引き起こすと言われているため、妊娠中のデンタルケアも大切です。妊娠4か月末から8か月までに受診しましょう。
【参考】羽島市|妊婦歯科健康診査
出産・子育て応援ギフト
経済的支援:出産・子育て応援ギフト
出産・子育て応援ギフトは国の交付金制度ですが、ギフトの支給方法は各自治体にゆだねられており、現金・クーポン・物品などの支給方法で自治体によって個性が出ます。妊娠届出時(5万円相当)と出生届出後(5万円相当)の2回に分けて配布されます。
羽島市は電子カタログギフトの形で支給しています。子育て関連の商品やサービスをカタログから選んで利用できます。
出産応援ギフト [妊娠中]
妊娠1回あたり5万円相当の電子カタログギフトを支給します。妊娠届を提出すると、出産応援ギフトが支給されます。
子育て応援ギフト
子ども1人あたり5万円相当の電子カタログギフトを支給します。生後2か月頃の面談をしたに渡されるアンケートや申請書類を提出すると、出産応援ギフトが支給されます。
伴走型相談支援 [妊娠中~]
安心して出産・子育てができるよう、妊娠期から出産・子育て期まで切れ目ない支援を行います。
産婦健康診査費用の助成
産後うつ病等の予防を図ることで、出産後間もない母子への支援体制を強化し、妊娠期から育児期までの切れ目ない支援を行うため、羽島市では産後健康診査費用の一部助成を行っています。
助成金額は受診券1枚につき5,000円で、助成回数は2回までです。産婦健康診査受診票は母子健康手帳交付時にもらえます。
【参考】羽島市|産婦健康診査費用の助成
産後ケア事業
出産後、間もないお母さんの育児負担の軽減や安心して育児ができる環境づくりのために、羽島市では、お母さん赤ちゃんが医療機関等に宿泊又は通所して、心身のケアや育児に関する相談指導を受けられる体制を整えています。
タイプ | 実施場所 | 子どもの月齢 | 自己負担額 |
---|---|---|---|
宿泊型 | ①空助産院 ②アイリスベルクリニック | 12ヶ月未満 | 2,500円 |
通所型 | ①空助産院 ②アイリスベルクリニック | 12ヶ月未満 | 1,000円 |
【参考】羽島市|産後ケア事業
「産後ケア事業」は、令和元年の母子保健法改正により、令和3年度からの実施が市区町村の努力義務となった子育て支援です。実施方法や自己負担額には市区町村でかなりの差があります。羽島市の「宿泊型2500円/日」はとても利用しやすい金額で◎です。
デジタル版母子手帳の導入 [妊娠中~]
デジタル版の母子手帳である「母子健康手帳アプリ」は、紙冊子の「母子健康手帳」と併用できます。
母子健康手帳アプリを使うと、タイムリーな情報を即座に受け取れます。重要なお知らせのうっかり忘れも防げて助かります。また、身長体重などの成長をグラフ化できて人気です。
2024年9月10日時点で、岐阜県では4自治体が母子健康手帳アプリを導入済みです。【導入自治体】岐阜県瑞浪市 / 岐阜県羽島市 / 岐阜県飛騨市 / 岐阜県海津市
こんにちは赤ちゃん訪問事業
生後4ヵ月までのお子さんがいるご家庭に、保健師または助産師が訪問し、お子さんの成長発達の確認、育児に関する相談とともに、乳児健康診査のご案内を行います。
訪問の日程調整は、生後2か月頃を目安に子育て・健幸課からの電話で調整します。
【参考】羽島市|出生後の手続き
乳幼児相談
身体測定、栄養・歯科・保健(子育てやお子さんの発達等)相談、母乳相談が受けられます。(※相談は要予約)
【参考】羽島市|乳幼児相談
離乳食教室
離乳室教室では、生後5ヵ月前後を対象に、離乳食の話と試食(保護者のみ)、歯の話、栄養・歯科・保健相談(希望者)、身体計測(希望者)を行います。要予約です。
【参考】羽島市|離乳食教室
保育料助成
保育料は、お子さんの満年齢及び保護者の市町村民税額により決定します。
幼児教育・保育の無償化
幼児教育・保育の重要性や、子育てや教育にかかる費用負担の軽減を図る少子化対策の観点などから、全国的な取り組みとして「幼児教育・保育の無償化」による保育料の助成が実施されています。
無償化の対象となるのは、「教育・保育給付認定」または「施設等利用給付認定」を受けたお子さんが、対象施設である旨の「確認」を受けた施設を利用する場合です。
無償化の対象となる施設
満3歳以上の子どもが対象となる施設
- 幼稚園
私学助成の幼稚園・国立大学附属幼稚園・特別支援学校幼稚部・新制度の幼稚園・公立幼稚園・認定こども園(幼稚園枠) - 障害児の通所支援
(児童発達支援、医療型児童発達支援、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援) - 障害児の入所支援
(福祉型障害児入所施設、医療型障害児入所施設)
保育の必要性が認められた3歳児クラス以上の子ども、および、住⺠税⾮課税世帯の2歳児クラスまでの子どもが対象になる施設
- 保育施設
認可保育園(公立・私立)、認定こども園(保育園枠)、地域型保育(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育・居宅訪問型保育)、認可外保育施設(羽島市認証保育室、企業主導型保育、ベビーホテル、ベビーシッター、事業所内・院内託児室など) - 一時預かり(一時利用・定期利用)
病児保育・病後児保育・ファミリー・サポート・センター - 幼稚園の預かり保育
無償化の内容や必要となる手続きは、利用する施設・サービスごとに異なります。
【参考】羽島市|幼児教育・保育の無償化
病児・病後児保育事業
病気や病気の回復期にあることから、普段通所している保育所等での集団保育が難しく、かつ、保護者が就労等によって保育を行うことができないお子さんをお預かりする事業を行っています。
利用料は1日あたり1人2,000円、兄弟で同日利用の場合は、2人目の利用料が1,000円になります。
【参考】羽島市|病児・病後児保育事業
ファミリー・サポート・センター
ファミリー・サポート・センターは、地域において子育ての援助を受けたい人(依頼会員)と子育ての援助を行いたい人(提供会員)が、お互い会員となって助け合う会員組織です。羽島市の委託により実施しています。対象児童等の預かりや送迎を行います。
18歳まで子どもの医療費助成対象
羽島市では、0歳から18歳に達する日以降の最初の3月31日までの方について、健康保険証と受給者証を医療機関の窓口に提示することで医療費助成を受けることができます。(県内で受けた保険診療の自己負担分について、支払いが0円になります)
子どもの急な病気や怪我で、安心して医療機関を受診できます。
※県外で医療行為を受ける場合、いったん医療機関の窓口で自己負担分を支払い、翌月以降に保険年金課の窓口で支給申請をする必要があります。
【参考】羽島市|こども福祉医療費助成制度(旧 乳幼児等福祉医療費助成制度)
児童手当(全国共通)
児童手当は、全国一律の制度ですので、給付条件や給付額に地域差はありません。海津市でも他の市町村と同じように給付を受けることができます。
- 中学校修了前の児童を養育している方に児童手当が支給されます。
※受給者は、原則、父・母のうち所得の高い方です。
※所得上限限度額以上の方は、不支給です。
※令和6年10月より児童手当制度が改正されます。所得制限が撤廃されます。
改正前(令和6年9月分まで) | 改正後 (令和6年10月分以降) | |
---|---|---|
支給対象 | 中学校修了までの児童を 養育している市内在住の方 | 高校生年代までの児童を 養育している市内在住の方 |
所得制限 | あり | なし |
手当月額 | ・3歳未満:一律 15,000円 ・3歳〜小学校修了まで 第1子、第2子:10,000円 第3子以降:15,000円 ・中学生:一律 10,000円 ・所得制限限度額以上、 所得上限限度額未満:5,000円 | ・3歳未満 第1子、第2子: 15,000円 第3子以降: 30,000円 ・3歳〜高校生年代まで 第1子、第2子:10,000円 第3子以降:30,000円 |
第3子カウントに用いる児童 | 18歳到達後の最初の年度末まで | 22歳到達後の最初の年度末まで |
支給回数 | 年3回(2月・6月・10月) | 年6回(偶数月) |
支払通知 | 年1回支払通知書を送付 | 廃止 |
児童扶養手当(全国共通)
児童扶養手当は、父母の離婚や死別などでの、ひとり親家庭等の世帯の生活の安定と自立の促進に寄与し、児童の福祉の増進を図るための手当です。
児童扶養手当は、国庫負担3分の1という国の支援のもと、都道府県が実施している制度です。支給額や所得制限等の給付条件は全国一律です。
羽島市養育費確保支援補助金
ひとり親世帯の生活の安定と自立の支援を目指すため、「羽島市養育費確保支援補助金」として、養育費の取り決めに関する公正証書の作成等に要する費用を負担した方に、補助金を交付しています。離婚時に養育費をきちんと定めることにより子どもを保護するよう働きかけています。
その他 羽島市独自の子育て支援
etc.
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の子育てへ活用
羽島市妊婦等タクシー料金助成事業(終了)国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」について、羽島市では、重症化リスクが高いとされる妊産婦の感染予防対策として、タクシー料金の一部を助成しました。助成上限は、対象者1人あたり60,000円(※妊娠から分娩後2か月までの期間の合計)でした。
岐阜県独自の子育て支援
- ぎふっこカード(協賛店舗での割引などのサービスを受けられる)
- 父子手帳「パパスイッチオン!ぎふイクメンへの道」
- 孫育てガイドブック 〜孫でマゴマゴしたときに読む本〜
(※県がNPO法人くすくすに委託して作成) - 岐阜県特定不妊治療助成事業 [妊娠前]
(※保険適用で受けた特定不妊治療(顕微授精・体外受精)及び男性不妊の治療について上限10万円まで助成) - 岐阜県不育症検査等費用助成事業 [妊娠前]
- 子ども相談センター
- 第2子以降の出産時に1人あたり10万円のお祝い金を支給。
- 高等学校への進学を控えた中学3年生に3万円の準備金を支給。
【まとめ】自然豊かな羽島市は子育て世代にも人気!
羽島市は、木曽川と長良川に両脇を抱かれ、水と緑に恵まれた自然豊かな土地に位置しています。市の北部を流れる境川は古代の木曽川本流で、かつては美濃国と尾張国の国境を流れる川でした。(国境を流れる川だから「境川」!)
北側は岐阜市と羽島郡笠松町、西側は長良川を隔てて大垣市、海津市、安八郡安八町、輪之内町、東側は木曽川を挟んで愛知県一宮市と稲沢市に接しています。
「コストコホールセール 岐阜羽島倉庫店」があり、県外からも多くの人が訪れます。東海道新幹線の「岐阜羽島駅」や名神高速道路の「岐阜羽島IC」があるため、「岐阜県の玄関口」としての役割を担っています。県外との行き来も便利なエリアです。
公園が多く、子どもを育てるには適した場所だと思います。
本記事のアイキャッチ画像に使用した写真は「竹鼻別院」の藤の花です。
羽島市の公式サイトURLはhttps://www.city.hashima.lg.jp/です。
みんなのレビュー【羽島市】
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