「新月の日が近づいてくると体調が悪くなる気がする…」そんな経験はありませんか?
新月と体調不良の間に明確な科学的根拠は確立されていませんが、インターネット上では様々な情報が飛び交っています。現時点では、月の引力や潮汐力の影響など、いくつかの仮説が議論されています。
この記事では、月の満ち欠けに伴う自然のリズムと体調変化の関係について丁寧に掘り下げ、考えられうる原因や症状例、具体的なセルフケアの方法や体調を整えるための生活習慣の見直しポイントもご紹介していきます。新月がもたらす体調不良の原因を理解し、対策を講じることで、新月に体調を崩しにくくなる&不安の解消につながるヒントを手に入れることができます。
この記事を読んで、新月の影響を気にせず穏やかに過ごせるヒントを見つけてくださいね。
新月と体調不良の関係
新月が近づくと、普段よりも体がだるく感じたり、感情が不安定になることがあります。これは月の引力や気圧の変化が体に影響を与えるためです。新月期に感じる体調不良の症状には眠気、倦怠感、頭痛などが多く見られるようです。感情のコントロールが難しくなるケースもあります。
月の引力と人間の体の関係
月の引力は潮の満ち引きを引き起こすほどの力を持っています。
人体も大部分が水分で構成されているため、月の引力の影響を受けるという説があります。
しかし、一方で、月の引力は地球全体に作用していて、人体への直接的な影響は非常に小さいと考える説もあります。
また、新月の時期に限らず、満月の時期にも月の引力は強く作用しているため、新月だけでなく満月のときにも特別な影響があるという意見もあります。
ちなみに、年齢や性別で体内の水分量は大きく違います1。
太古の昔から受け継がれている本能
先日の記事では、「満月が近くなると不眠傾向が強まる人が多い」と書きました。
私たちの祖先が農耕や遊牧で生活していた頃、光のない日没後は活動できませんでした。月の光に照らされて活動しやすい満月付近の夜にだけ遅くまで起きているという習慣から、「月明りがある時期は眠くならないように」カラダが進化したのかもしれません。
そう考えると、新月は月明りが全くなく、最も暗くなる日。本能的に眠くなりやすいのも頷けます。
感覚が研ぎ澄まされ緊張感も高まる→疲れを感じやすい
新月は、月が太陽と地球の間の位置にあり、地球から月の姿が見えない状態になる時期。
まさにこれから新しい月が生まれる始まりの時期で、少しずつ月の姿が露わになり、やがて三日月→半月→満月と大きくなっていきます。
(この月のパワーを借りて「新しいことを始めると上手く行く」と考えられています)
そのため、人によっては期待や不安で胸が高鳴り、活力が高まるのを感じることもあるようです。
その反面、感覚が研ぎ澄まされて緊張感も高まると、精神的な緊張から疲れやすくなってしまう人もいます。新月の日に強い眠気を感じることにも関係が深そうです。新しいことを始めるためには大きな力が必要ですので、新月の日は「エネルギー充電の時期」と捉え、無理をせずゆったりと過ごしましょう。
浄化のために身体が排泄に専念したい時期
新月の日は「浄化の日」とも言われ、カラダがリセットしようとデトックス能力が高まるとされています。
この点、副交感神経が優位になると腸の働きが活性化して老廃物が体外に排出されやすくなります。
睡眠に着目すると、副交感神経が優位に働くと、入眠しやすく、睡眠の質も上がり、疲労回復効果も上がります。
しかし、副交感神経が優位になりすぎると、眠気やだるさ、やる気が出ないなどの不調の原因となりえます。
プラシーボ効果の可能性
プラシーボ効果とは、心理的な影響によって身体症状が現れる現象のこと。
新月によって体調不良になると信じている人は、実際に新月の時期に体調が悪くなる傾向があるかもしれません。
新月と体調不良の関連性に関する情報に触れることで、無意識のうちに暗示にかかり、体調の変化を感じてしまう可能性があります。特にSNSはユーザーの興味や関心度を基にしてコンテンツを表示していくため、新月と体調不良の関連性に関する情報を調べ始めるとどんどん体調不良の投稿が出てきて「あぁ、誰でも新月のときは体調を崩すのが当たり前なんだ…」と暗示にかかりやすくなります。
逆に、新月の影響を全く信じていない人は、たとえ新月の時期であっても体調に変化を感じない可能性があります。
新月に体調を崩しやすい人の特徴
新月の影響を受けやすい人には、いくつかの共通点が見られます。
感受性が強い人
感受性が強く、周囲の環境や人の感情に影響されやすい人は、月の引力の変化にも敏感に反応しやすい傾向があります。普段から感受性が豊かで、直感力が高い、他者への共感や感情移入をしやすいなどの自覚がある方は、新月の時期にも体調や気分の変化を感じやすい可能性があります。
たとえば、HSP(Highly Sensitive Person:ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼ばれる気質を持つ人は、外部からの刺激に敏感なため、新月の時期にいつも以上に刺激を受けやすいことでしょう。
第六感が鋭い人(五感=視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚以外の感覚で感じ取る能力が強い人や霊感が強い人)も新月の時期には疲れを感じやすいかもしれません。
自然環境の変化に敏感な人
気圧の変化や気温の変化など、自然環境の変化に敏感な人は、月の引力の変化にも反応しやすい傾向があります。また、アウトドアが好きな人など自然とのつながりを大切にする人も、新月に影響されることがあるかもしれません。
新月や満月の時期は、月の引力の影響で潮汐力が最大になるため、体調に変化が現れやすくなる可能性があります。
ストレスを溜め込みやすい人
ストレスを溜め込みやすい人は、感覚が研ぎ澄まされやすい新月の時期にその影響が増幅され、体調不良や精神的な不安定さを経験しやすくなります。
普段からストレスを感じやすい自覚がある人は、特に意識的にストレス解消に努めることが大切です。例えば、ヨガや瞑想、ウォーキングなど、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけて実践しましょう。
睡眠不足の人
睡眠不足は、月の影響を受けやすくする要因の一つです。
新月のころは睡眠時間が長くなる傾向があり、眠りやすいと言われています。普段眠れない人も、この時期にカラダがたくさん眠ろうとして一時的に傾眠傾向に傾くかもしれません。
月の満ち欠けを意識している人
月の満ち欠けを普段から意識している人は、満月の時期に無意識のうちに月の影響を強く受けてしまう傾向があります。これはプラシーボ効果の一種と考えられます。
女性
男性よりも女性の方が月の満ち欠けに連動して影響を受け、体調を崩しやすいという説もあります。ただ、女性の場合は月経周期でホルモンバランスが変化しやすいため、新月の影響かどうか科学的な根拠は明確に確立されていません。
「女性は1ヶ月で4回性格が変わる」と言われているというくらいホルモンバランスの乱高下が激しいので、不調を感じやすい人は特にご自愛ください。
新月の体調不良を和らげる方法
新月期の体調不良は、適切なセルフケアで改善することが可能です。
たとえば、「新月はデトックスに専念する日」と割り切り、消化によく体を温める食材を意識して摂取することや、ゆったりと過ごすことを心がけると良いでしょう。
ここでは、食事や生活習慣の見直しによる具体的な方法を紹介します。
新月期に体調が優れないときは、消化によい温かい食事を心がけましょう。
新月期の食事
新月期に水分をしっかり摂ると、体内の老廃物が排出されやすくなります。断食や軽い食事制限(プチ断食)も体のリセットに効果的です。
水分を多めに摂ることや固形物の食事を少なめにすることを心掛けましょう。
- 消化によく体を温める食事を心がける
- 長芋やかぼちゃなどの食材を活用する
特に温かいスープやお粥、消化しやすい食事を摂ると、体が温まり気分も安定します。長芋やかぼちゃ、小豆などはこの時期に最適な食材です。胃腸に優しい食事を心掛けると、内臓を休めることができ、体のリズムが整いやすくなります。
生活習慣の見直し
新月期の体調不良を防ぐためには、普段から規則正しい生活が大切です。睡眠の質を上げるために夜はリラックスする時間を設けましょう。
新月期は激しい運動ではなく、ストレッチやヨガといった軽い運動が体に良いとされています。
- 規則正しい睡眠と休息の確保
- ストレッチや軽いヨガを取り入れる
新月期に疲れを感じやすい場合、軽い運動で体をほぐすことがおすすめです。夜はスマホを手放し、リラックスした時間を過ごすよう心がけましょう。
次に、心身のリラックス方法について見ていきます。
心身のリラックス方法
新月期には、心を落ち着けるためにアロマテラピーや瞑想を取り入れると効果的です。アロマはラベンダーやオレンジなどリラックス効果のあるものを選びましょう。
自然と触れ合う時間を設けることで心の安定も保たれます。散歩や公園でのひとときを楽しむのも良い方法です。
また、マインドフルネスや瞑想は、心と体を一つにし、深いリラックス効果を得られるため、新月期に適しています。
- アロマテラピーでリフレッシュする
- 自然に触れる時間を増やす
- 深呼吸でリラックス効果を得る
- マインドフルネスを取り入れ心身の調和を図る
まとめ
「なぜ新月の時だけ体がだるくなるのか」新月の体調不良についてご紹介してきました。
自然とともに体のリズムを意識することで、無理なく心身の安定を保つことができるようになります。あなたも、月のリズムに合わせた対策で、毎月快適に過ごせるようになれますように。
\AIが客観的な視点でアドバイス/
Awarefyは、育児中のママ・パパだけでなく、性別・年代問わず、メンタル不調(動悸がする、涙が出るなどの身体愁訴)がある方やメンタル状態を整えて仕事のパフォーマンスを高めたいビジネスパーソン、自己肯定感の低い人にもオススメです!
今回は、スーパームーンの直後の新月なので余計に落差が大きく感じた周期かもしれませんね。
- 人間の体内水分量は、体重に対して、新生児80%、小児70%、成人男性60%、成人女性55%、高齢者50%です。 ↩︎