今日の「マツコの知らない世界」は「日本真珠の世界」。日本真珠は、宝飾品だけでなく資産価値の高いものとして人気が高まっているそうです。
クレオパトラ1が愛し、長らく権力の象徴だった真珠をココ・シャネルがファッションに取り入れたことから、真珠がオシャレとしての装飾品として人気が高まりました。
(日本では冠婚葬祭や年配女性がつけるもの、というイメージが根強かったですが、今は、モードやストリートの着こなしも増えてきたそうです。パウラ・ガンカイコさん曰く、キャサリン妃やレディーガガ、ジェニー(ブラックピンク)、リアーナなど海外セレブの真珠着用も注目を集めています)
現在では、ジェンダーレスに楽しめる「メンズパール」も人気だそうです。
インバウンドの影響もあって、日本真珠が空前の大ブーム!!
世界が注目「日本真珠」資産価値3倍に!?価格高騰の秘密
150億円以上の真珠を売ったパールマスター(塗野聖一さん)とその弟子が登場!(登場した瞬間にマツコさんが「うわぁ!私なにか買わされるのかしら」と…笑)
今、日本の真珠の価格が3倍まで高騰!
世界の真珠鑑定機関の真珠グレーディングシステムで「最高ランク」を獲得!
真珠の鑑定といえば、これまでは日本の真珠鑑別機関が独自の鑑定を行っていたのですが、2021年、GIA(世界の宝石鑑定機関)が養殖真珠に特化した新しい鑑定サービスを開始し、日本のアコヤ真珠は高品質であると世界中で話題になっています。
そのため、日本真珠は、宝飾品だけでなく資産としても人気が高まっています。
パールマスター曰く、「5年前までは買取業者に持ち込んでもちゃんとした評価がつかなかった(=台座の18金などのみの買取相場で買い叩かれていた)」のが、2~3年前に100万円で購入したものが今200~300万円くらいに価値があがっているそうです。
日本の山と海に囲まれて四季がある日本の環境は、真珠を育てるのに適しており、最高クオリティの真珠が生まれやすいのだそうです。
- 山と海に囲まれて、波が穏やかなリアス式海岸2
- 山と海からの栄養がある
- 寒暖差がある海水が真珠のキメを整える
真珠は生き物が生み出す宝石なので、栄養分が豊富で母貝にとって過ごしやすい入り江が質の高い真珠を作りやすいです。→日本は四季もあって山も海もあるので品質の高い真珠が育ちやすい!
日本真珠の三大産地
天然真珠が取れるのは一万個のうちたった数個程度なため、真珠は養殖が主流です。真珠生産量は、長らく愛媛県が1位を保持していましたが、長崎県に抜かれました。
他にも、石垣島・西表島6(沖縄県)や天草7(熊本県)、奄美大島8(鹿児島県)、琵琶湖9(滋賀県)、霞ケ浦10(茨城県)
真珠の色は母貝の色に比例する
(表面ではなく、裏面の話です。螺鈿細工で使う方の面です)
珍しい日本真珠4選
世界に誇るメイドインジャパン真珠!
番組では、一般人が滅多にお目にかかれない貴重な真珠をマツコさんがお試ししました。
※添付した商品リンクはあくまでもイメージです。番組で紹介された真珠たちは高価すぎて手が出せません!(泣)
1.琉球黒蝶貝のブラックパール
「黒い宝石」沖縄県八重山諸島でじっくり育った奇跡のテリ!
黒蝶貝からとれる琉球黒蝶真珠。琉球真珠さんは、すっごく努力を重ねて世界初の黒蝶貝の真珠養殖に成功した企業だそうです。
黒蝶貝の最大の魅力は、赤褐色・緑褐色・黄褐色の3つの色素を持つこと。この3つが混ざり合わさることで深みのあるブラックパールが生まれます。
ただの黒ではない、奥深い美しさが黒蝶パールの最大の魅力です。グリーンが掛かっているものやレッドが見え隠れするものなど多種多様です。色の深さで値段も変わります。
実際に見たマツコさんがため息をつきながらウットリ「きれい」「きれい」を連発していました。8~11mm玉、長さ86cm琉球黒蝶真珠孔雀が羽を広げたような玉虫色。番組では49万5000円のネックレスと55万円のネックレスを並べて紹介されました。
2.白蝶貝の奄美ゴールド
自然が生み出す神秘色!最近とくに人気が高まっているトレンドカラー!
国内で唯一!鹿児島県、豊かで深みのあるテリを放つ黄金真珠。白蝶貝からとれる奄美ゴールド!
白蝶貝は真珠貝の中でも大きく、20mmの大粒パールが取れることもあるそうです。光り輝くナチュラルゴールドが美しい・・・奇跡のゴールドパール。
スタジオに持ち込まれたのは奄美ゴールドと18金を使って作られたゴールドのデザインネックレスで、マツコさんが「ゴールドに負けない」と絶賛していました。マツコさんが試着。とても似合いますが、「買うって言ってませんよ!」とけん制。(笑) 豪華だけど嫌味がないのが特徴です。
7~11mm・長さ46cmでお値段は・・・制作当時のお値段で500万円くらい。(今の相場だと3倍に高騰しているので・・・・!?!?!?マツコさんがフリーズしました(笑))
3.ナチュラルブルー
世界一の生産量を誇る日本のアコヤ貝真珠養殖において、稀に有機質層が形成されてブルーの色味に見える真珠が出来上がることがあります。
昔は「シミがついている」と不良品として除去されてきたが、現代では自然色の起床真珠として人気が高まっているそうです。ナチュラルグレーのような色味になることもあるそうですが、人気です。
実物を見たマツコさんは「アクアマリンみたいにキレイだね」と表現していました。(似合う!!!)レフ版効果のような感じで肌がパッと明るくなることを実感していました。
ナチュラルブルー8~8.5mm玉・長さ83cmのネックレスのお値段は600万は上回らないけど、それに近いそうです。
4.淡水ナチュラルパープル
茨城県霞ケ浦で養殖されているイケチョウ貝の淡水パールが人気。
(この色を出すのはイケチョウ貝しかないです)
霞ケ浦ブランドになると高いそうです。マツコさんがお試ししたのは、淡水ナチュラルパープル10~12mm玉・長さ83cmのネックレス。お値段150万円。
真珠は加工されていない唯一の宝石!
パウラ・ガンカイコさんが外国人から見た真珠の魅力を教えてくれました。真珠は加工されていない唯一の宝石ということで海外の方からも注目を浴びているそうです。
- 真珠は生物から生み出される唯一の加工されない宝石
- 素材の色をそのまま活かした日本真珠は世界トップクラス
パウラ・ガンカイコさんのお気に入りは前述の
- アコヤ貝からとれるナチュラルブルー
- イケチョウ貝からとれる淡水ナチュラルパープル
キレイな真珠が獲れる貝は6種類!
真珠といえばアコヤ貝のイメージが強いですが、実はきれいな真珠が獲れる貝は主に6種類あります。
- アコヤ貝
- シロチョウ貝
- クロチョウ貝
- マベ貝
- ヒレイケチョウ貝(淡水)
- イケチョウ貝(淡水)
日本で一番真珠養殖に使われている貝はアコヤ貝です。
意外と知らない真珠の養殖方法
そもそも真珠はどうやって作られているのか?パールマスターが詳しく説明してくれました。
アコヤ貝の中に入れる核になるものは、ミシシッピで採れる貝の仲間・ドブ貝の殻を丸く削ったもの。(マツコさんが「ドブ!?」と反応していました)
VTRを見た方が早い、ということで流れたのが宇和島の真珠養殖の風景。かつて宇和島では天然真珠の収穫も行っていましたが、大正2年に真珠養殖をスタートさせました。取材に協力してくれたのは松本真珠さん(三代目社長・松本和郎さん)です。
- 丸く研磨した核(貝殻)を貝に入れる
- 貝の外套膜(貝殻の成分を分泌している場所)を切り取り、細かくカットする
- 外套膜が透明で見にくいため、見やすく色付けした後に、先ほど入れた核のそばに移植する
- 移植した外套膜が真珠袋を形成し、核の周りに真珠層が成長する仕組みです
養殖場所で育てます。
春、水温18度を目安に養殖開始。8ヶ月間海の漁場で育てます。週に1回は取り出し、付着物を取り除き、こまめに掃除します。(掃除しないと母貝が死んでしまいます)
手間暇を惜しまないことがキレイな真珠をつくります。
なお、アコヤの真珠の養殖過程において、きれいな真円の真珠ができる割合は1割ぐらいと言われています。
アコヤ真珠は母貝であるアコヤ真珠の生殖巣で作られるのですが、耐えられずに母貝が死んでしまったり、楕円などの異型の形になってしまうケースも多いそうです。人間に例えると手術でボーリングの球をお腹に入れる感覚・・・怖っ!(こういう背景があって、真円の真珠が女性の健やかなる成長を祈念して贈られてきたんですね)
ちなみに、真珠をとるために犠牲となった母貝は丁重に供養されています。アコヤ貝の貝柱は食用になり、料理店で提供しているところもあります。(美味しいです!)
賢島(三重県志摩市)では真珠供養の思いも込めて、毎年10月22日に法要として真珠供養祭が行われます。
良い真珠の見極め方
大きさに目が行きがちですが、本当に大切なのはテリとマキ!
マキ(巻き)は真珠層の厚さです。(つまり、量的な部分です)
番組では2つの真珠を比較!
- テリが弱いぼんやり真珠
- テリが強いキラキラ真珠
マキが薄い真珠は単調で貧しい光り方なのに対し、マキが厚い真珠は複雑で豊かな輝きを放ちます。
というのも、真珠のテリは、表面の光反射と真珠層内部の反射の2種類から出るため、真珠の断面構造が規則正しいほどより深くまで光を取り込み反射するため、美しいテリが生まれるのです。(逆に真珠層が不揃いだと、光が乱反射してしまい、綺麗な輝きは生まれません)
断面反射が綺麗だと、キラキラ照りが強い真珠です。
綺麗なマキとテリの真珠とマキが乏しい真珠を前にして、マツコさんが「このキレイな照りの強い方を80cm50玉でネックレスにしたらどれくらいするの?」と問いかけると、パールマスターが「500~700万の間くらい」と答えていました。
あなたに合う真珠の選び方
真珠の色も肌の色も同じものはないため、実際に身に着けて選ぶのがベストです。
マツコさんが違う色のネックレスを2種重ねづけさせてもらい、こういうのもいいわねと言っていました。(どちらが合うか同時に着用してみたのだと思いますが、重ねづけがとてもイイ感じでした)
幻の特選真珠
出現率0.04%!
番組に持ち込まれたのは、パールマスター塗野聖一さんがたくさんの真珠を取り扱ってきた中でもっとも衝撃的だった日本の真珠。
真珠組合PEPCAが10名ほどのメンバーで厳格に「マキ」「テリ」「形」「キズ」「色」などを審査して認定される、全ての審査基準においてトップレベルの真珠=幻の特選真珠は3万個に1個。出現率0.04%。審査員の過半数以上の同意がないと認定されません。
幻の特選真珠にはシリアル番号がつきます。そして、ほとんどは既に売り先が決まっているため、市場には出回らないもの。業者さんの手元にも残らず、とても珍しいそうです。
当然、カナケイの警備でスタジオ登場!(この放送回では沢山の真珠ネックレスの実物がマツコさん)
マツコさんが最初に試着したのは、10.4~13.6mm玉・長さ45cmのネックレス、お値段350万円。それにしても、マツコさんめちゃくちゃ真珠似合いますね!
その後、安く見積もっても2000万円相当というオーストラリア産の白蝶真珠ネックレスを見せられたマツコさんが雄たけびを上げていました。(※今回の放送テーマが日本真珠のため、軽く紹介されるだけにとどまりました)
同日放送「ガテン系ファッションの世界」
同日放送の「ガテン系の世界」で紹介された「ガテン界のクロムハーツ」がカッコよかったです!
革や防弾チョッキ素材で作ったものなど様々な種類がありました。道具+腰袋で10~15キロの重さになるというので、頑丈仕様の腰ベルトが好まれるというのがよく理解できました。
なんと、全国から鳶職などの腰ベルト愛好家たちが集まって自慢の腰ベルトを披露するイベントもあるそうです。こだわりの装備を競い合います。カスタムしまくりで(工具を除いて腰ベルトだけにしても)総額100万円を超える猛者も!ビックリ!!ピンクで揃えた可愛い腰袋もありました♪
色付けカスタムファン付き作業服も、BEAMSやBODYSONGの空調服(AZZM AIR CONDITIONED J?)も、カッコ良すぎて卒倒です。ニッカポッカ姿もカッコよかった!
キッズサイズのファン付き空調服もあるそうなので、熱中症が心配な真夏には是非着せたいですね!
\なんと、こんなに可愛いデザインのファン付き空調服まであります/
番組の基本情報
本記事は2024年11月12日(火)放送の「マツコの知らない世界」の内容をベースに、私の知識や体験談をプラスして書きました。
番組名 | マツコの知らない世界 |
テーマ | 日本真珠の世界 ガテン系ファッションの世界 |
放送局 | TBS系列 |
放送時間 | 2024年11月12日(火)20時55分から22時00分 |
番組内容 | マツコの知らない世界 世界が注目「日本真珠」資産価値3倍に!?価格高騰の秘密 150億円以上の真珠を売ったパールマスターとその弟子が登場!空前の日本真珠バブル到来!意外と知らない養殖方法&見極め方/ゴールド・パープル…自然が生み出す神秘色/出現率0.04%!?幻の特選真珠 |
出演者 | 【MC】マツコ・デラックス 【真珠】塗野 聖一(パールマスター)、パウラ・ガンカイコ 【ガテン系】忰山 舞、可児 貢一朗 |
パウラ・ガンカイコとマツコさんの衣装の色がかぶって「ごめんね、埼京線みたいになっちゃった」とマツコさんが発言して笑いを取る場面も面白かったです。
「真珠はどうやって作られているのかご存知ですか?」と聞かれたマツコさんが「私は貝になれないので貝の気持ちは分からない」と言ったくだりでも塗野聖一さんがきちんと拾い「私は貝になりたい」と返していてさすがだと思いました。
\Tver見逃し配信はこちら/
- エジプト最後の女王クレオパトラ7世は、世界最大の真珠の首飾りで有名 ↩︎
- 養殖地について「外海のリアス式海岸は結構あるけれども、波が穏やかな内海のリアス式海岸はなかなかないので自ずと絞られて来る」とマツコさん。 ↩︎
- 長崎県の壱岐・対馬ではアコヤ貝の他にアワビの真珠の養殖に取り組んでいる ↩︎
- 愛媛県の宇和島ではアコヤ貝の真珠の養殖が盛ん ↩︎
- 三重県の伊勢志摩ではアコヤ貝の真珠の真珠の養殖が盛ん ↩︎
- 沖縄県の石垣島・西表島ではクロチョウガイの真珠の真珠の養殖が盛ん ↩︎
- 熊本県の天草ではアコヤ貝の真珠の真珠の養殖が盛ん ↩︎
- 鹿児島県の奄美大島ではマベ貝の真珠の真珠の養殖が盛ん ↩︎
- 滋賀県の琵琶湖ではイケチョウ貝の淡水真珠の真珠の養殖が盛ん ↩︎
- 茨城県の霞ケ浦でもイケチョウ貝の淡水真珠の真珠の養殖が盛ん ↩︎
11月19日(火)20:54 配信終了予定
そういえば、2ヵ月ほど前に放送された「マツコの知らない世界-ゴールドの世界-」もとても面白かったです。ゴールド(金)が持つ、耐久性と美しい輝きが人々を惹きつけ、神々への捧げ物や王族の装飾品として使用されてきた長い歴史を持ちます。(古代エジプトやメソポタミア文明の時代から富と権力の象徴として重宝されてきました)現代においても、金の魅力は衰えることなく、その普遍的な価値は時代を超えて受け継がれています。金の価値はこれからも衰えることはないと考えられています。それどころか、経済的な不安定要因やインフレの進行によって、金の価値はむしろ上昇傾向。市場の変動に左右されにくくインフレ対策としても人気です。昨今の市場動向から見ても、多くの専門家が「金は長期的な資産保全手段として非常に有効」との見解を示しています。
真珠も資産価値がどんどん高まって、金のような地位に上り詰めるかもしれませんね。投資対象になりそう・・・
ちなみに、スーパーのホタテから真珠が出てくることもあるそうですが、あまり綺麗なものではないそうです。スキャロップパールと言うらしい。そんなスキャロップパールの美品が「なんでも鑑定団」に出たことがあって、鑑定額はなんと本人評価額の10倍、100万円だった!・・・のを覚えています。
スーパーで買ったホタテから真珠7個が出たことがニュースになった時期もありましたね・・・こちらもスキャロップパールです。しばらく売り場から殻付きホタテが消えたのを覚えています(笑)
まとめ
「ハレの日には白、葬式や法事などの悲しみの席には黒で」だけではない!!
日本人には馴染みの深い真珠が世界中でブームになっていることがよく分かった放送回でした。
←日本で9人しかいない日本真珠振興会認定パールスペシャリストが厳選したアコヤパール。
シンプルなので、カジュアルからフォーマルまでシーンを選ばずに普段使いが可能。自分へのご褒美にも◎。御守としても◎。新成人/新社会人のお祝いとしても人気です。