今日2024年11月17日(日)は家族の日!
「家族の日」や「家庭の日」など、家族にまつわる記念日は複数あり、それぞれ制定された目的や背景が異なります。この記事では、主に「家族の日」と「家庭の日」の違いを分かりやすく解説。由来や背景、少子化問題との関連性、そしてそれぞれの記念日にぴったりの過ごし方まで、家族の絆を深めるためのヒントを徹底的にご紹介します。
この記事を読めば、それぞれの記念日の意味を理解し、家族との時間をより大切に過ごせるようになるでしょう。家族の大切さを再認識し、素敵な思い出を作るきっかけとして、ぜひお役立てください。
家族の日・家庭の日…それぞれの違いを解説
「家族の日」も「家庭の日」も家族に関する記念日のように聞こえますが、実はそれぞれ異なるものです。まずは、制定の趣旨や制定者についてご紹介しましょう。
そもそも「家族の日」とは?
「家族の日」は、毎年11月の第3日曜日です。
こどもや家庭を社会全体で支える大切さ等について理解を深めてもらうため、内閣府が11月第3日曜日を「家族の日」、その前後各1週間を「家族の週間」と定めました。令和5年4月以降は「こどもまんなか月間」の一環として、こども家庭庁が中心となって広報啓発を図っています。
家族の大切さを再認識し、家族の絆を深めることを目的とし、家族の週間には、全国各地で家族に関する様々なイベントが開催されます。
令和6年度
- 【家族の日】11月17日(日)
- 【家族の週間】11月10日(日)から11月23日(土)
「家庭の日」との違いは?それぞれの特徴を比較
家族の日・家族の週間とは別に、独自に「家庭の日」を設けている地方自治体もあります!
「家庭の日」は、概ね毎月第3日曜日とする自治体が多いです。
旧鶴田町から全国に広まり都道府県などが自主的に取り組みを行っている「家族の日」とは異なる機関が推進しています。制定の目的や歴史的背景も異なります。それぞれの違いを以下の表にまとめました。
家族の日・家族の週間 | 家庭の日 | |
---|---|---|
日付 | 11月第3日曜日とその前後1週間 | 毎月第3日曜日とする自治体が多い |
推進機関 | 内閣府 | 都道府県などの自主的な取り組み |
目的 | 【子どもと子育てを応援する社会の実現】 ・家族の大切さを再認識し、家族の絆を深める ・こどもや家庭を社会全体で支える | ・明るい家庭づくりを推進するため ・家族の協力などを促す (児童青少年の健全育成には家庭の果たす役割が極めて大きい) |
制定の背景 | ・少子化対策 ・核家族化など | 1955年(昭和30年)に鹿児島県の小さな町(旧鶴田町)で誕生。 ・家庭の中での家族の絆が薄れつつあること ・当時ほとんど休みのなかった農業従事者のために「農休日」 |
主な活動 | 全国各地でのイベント開催、啓発活動など | 地域や家庭での自主的な取り組み |
ちなみに、岐阜県では、昭和42年に岐阜県家庭の日を定める条例を設置し、毎月第3日曜日を「家庭の日」と定めましたよ。
家族の日・家族の週間の特徴
家族の日・家族の週間の制定の背景には、核家族化や少子化1の進行、地域社会のつながりの希薄化など、家族を取り巻く環境の変化があります。家族の機能を改めて見直し、家族の孤立や崩壊を防ぎ、健全な家族の育成を図ることが求められていました。
高度経済成長期以降の
- 核家族化
- 女性の社会進出
- ライフスタイルの変化に伴う家族関係の希薄化
- 家庭教育の重要性の再認識
など、様々な社会問題が関係していそうです。
家族の日・家族の週間の活動は、国民全体に家族の重要性を再認識してもらうための啓発活動が中心です。イベントやキャンペーンを通して、家族の絆を深める機会を提供することを目指しています。近年では、ワークライフバランスの推進や、子育て支援の充実なども重要なテーマとなっています。
家庭の日の特徴
家庭の日は、毎月のことなので、日々の生活の中で家族との時間を意識的に持つことを促すのが特徴です。特別なイベントを行うというよりは、普段の生活の中で家族とコミュニケーションをとったり、家事を分担したりするなど、日常的な行動を通して家族の絆を深めることを目的としています。
その他、家族や家庭にまつわる記念日
家族にまつわる記念日の一例をご紹介します。
家族と暮らす動物の幸せを考える日 | 4月29日 | パナソニック株式会社と株式会社朝日新聞社が制定。 家族の一員であるペットの幸せを願い、記念日を通して家族と暮らす動物の幸せを多くの人に考えてもらうのが目的。 犬や猫のシンボルの肉球から「良い肉球」の語呂合わせ。 |
家族クイズで円満相続の日 | 8月10日 | 株式会社サステナブルスタイルが制定。 同社ではクイズを出し合うように気軽に会話をすることが円満相続への大切な一歩であると考えている。 家族円満・円満相続を連想させる「ハート」の語呂合わせに由来。 |
産後リカバリーの日 | 10月10日 | 一般社団法人日本リカバリー協会が制定。 出産直後から心身ともに多忙な「産後のお母さん」の疲労を改善するために設けられた記念日。 妊娠から出産までと同じくらいの産後期間の心と体のリカバリーも大切にしてもらいたいとの思いも込められている。 妊娠期間をいう言葉「十月十日」に由来。 |
家族写真の日 | 10月23日 | 一般社団法人日本おひるねアート協会が制定。 記念日を通して多くの人に「家族写真を撮る」という習慣を作ってもらうのが目的。 同協会では、毎年5万人ほどの赤ちゃんを撮影している中で、赤ちゃんだけの写真は多いが両親と写っている写真が少ないことに気づいたために制定。 「撮ろうファミリー」の語呂合わせに由来。 |
いいパートナーシップの日 | 11月8日 | KAPOK JAPAN株式会社が制定。 さまざまなパートナーシップの在り方を肯定し、祝うきっかけとすることが目的。 夫婦、恋人、家族、仕事仲間、友だち、そして自分自身との向き合い方も含めた「いいパートナー」について考え、より多くの人が「こころよい暮らし」を送ってほしいとの願いを込めて制定。 「い い パートナーシップ」と読む語呂合わせから。 |
共家事の日 | 11月23日 | 共働き率が全国1位の福井県が制定。 夫婦や家族が話し合いながら家事の「見える化」を進め、共に家事を行うことで、家族時間や自分時間を楽しむライフスタイルの「共家事」を広めていくのが目的。 11月23日は「いい夫妻の日」でもあり、「勤労感謝の日」。 普段家事をしてくれる家族やパートナーに感謝する日。 |
家族と終活を話し合う日 | 春と秋の「彼岸の入りの日」 | 株式会社ニチリョクが制定。 人生の終わりに向けて準備をする「終活」について、家族や大切な人へ伝えたり、話し合う日とするのが目的。 |
いずれの記念日も、家族や家庭の大切さを考えるという点で共通しています。「家族で集まって過ごす時間を持つ」「家族とのコミュニケーションを深める」「家族の歴史や伝統を振り返る」「地域社会における家族の役割を考える」など、家族とより良い関係を築く目的があります。
家族のあり方が多様化する現代において、これらの日をきっかけに、改めて家族の絆について考えてみることは非常に重要です。
家族の日・家族の週間の過ごし方おすすめ5選
家族の日・家族の週間は、家族の大切さを再認識し、家族の絆を深めることを目的として制定されました。そして、家族の絆を深める絶好の機会です。ここからは、家族の日・家族の週間のおすすめの過ごし方を5つご紹介します。
1.家族で一緒に料理を作る
普段は忙しくてなかなか一緒に料理をする時間がないという家族も多いのではないでしょうか。家族の日・家族の週間には、みんなで協力して料理を作ってみましょう。子供も一緒に参加できる簡単なメニューから、少し手の込んだ本格的な料理まで、家族の好みに合わせて選んでみてください。
一緒に料理を作ることで、自然と会話も弾み、楽しい時間を過ごせるでしょう。また、みんなで作った料理を一緒に食べることで、より一層美味しく感じられるはずです。
おすすめのレシピ
- 餃子:皮に包む作業は子供も楽しめます。
- 手巻き寿司:好きな具材を選んで巻く楽しさがあります。
- ピザ:生地から手作りすることもできます。
2.ピクニックでお弁当を楽しむ
天気の良い日は、家族でピクニックに出かけてみましょう。お弁当を持って、近くの公園や河川敷などで自然を感じながら食事をするのは格別です。子供たちは広い場所で思い切り走り回ることができ、大人もリラックスして過ごせるでしょう。
お弁当の準備も、家族みんなで協力して行えば、さらに楽しい思い出になります。
おすすめのピクニックスポット
お住まいの地域によって異なりますが、国営公園や県立公園などは広々とした芝生広場や遊具があり、ピクニックに最適です。また、景色の良い展望台や遊歩道がある場所もおすすめです。
3.テーマパークで特別な一日を過ごす
家族の日・家族の週間には、少し特別な思い出を作るために、テーマパークへ出かけてみるのも良いでしょう。遊園地や動物園、水族館など、家族の好みに合わせて選んでみてください。普段とは違う非日常的な空間で、楽しい時間を過ごせるはずです。
事前にチケットを購入しておくとスムーズに入場できます。
人気のテーマパーク
- 東京ディズニーリゾート
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
- サンリオピューロランド
4.近所の公園でゆったり過ごす
特別な場所に出かけなくても、近所の公園でゆったりと過ごすのも良いでしょう。子供たちは遊具で遊んだり、ボール遊びをしたり、自由に過ごせます。大人も子供たちを見守りながら、読書をしたり、会話を楽しんだり、リラックスした時間を過ごせます。
天気の良い日に、お弁当を持ってピクニック気分を楽しむのもおすすめです。
公園遊びのアイデア
- シャボン玉遊び
- バドミントン
- 凧揚げ
5.映画館で話題の映画を鑑賞する
家族みんなで映画館へ行き、話題の映画を鑑賞するのも良い思い出になります。
事前に上映スケジュールを確認し、家族で観たい映画を選んでおきましょう。映画鑑賞後は、映画の感想を話し合うのも楽しい時間です。
家庭の日の過ごし方おすすめ5選
毎月来る「家庭の日」は、家族の絆を深め、家庭生活の充実を図るための貴重な機会です。ここでは、家庭の日の意義を踏まえ、心温まる一日を過ごすための具体的な過ごし方と、それぞれの過ごし方におけるポイントを5つご紹介します。
1.家族みんなで大掃除
普段なかなか手が回らない場所の掃除を家族全員で行うことで、協力することの大切さを実感し、達成感を共有できます。また、整理整頓されたきれいな家で過ごすことで、日々の生活の質も向上します。子供にとっては、お手伝いを通して責任感を育む機会にもなります。
大掃除を楽しく行うためのポイント
- 役割分担を明確にする
- 好きな音楽をかけながら行う
- 休憩時間におやつを用意する
2.一緒に夕食を作り、食卓を囲んで会話をする
家族みんなで一緒に料理を作り、食卓を囲むことは、コミュニケーションを深める絶好の機会です。普段は忙しくてなかなか話せないことも、リラックスした雰囲気の中で語り合うことができます。料理を通して、食の大切さや感謝の気持ちを学ぶこともできます。
夕食作りをより楽しむためのポイント
- 全員で献立を相談する
- 得意な料理をそれぞれが担当する
- 食卓の飾り付けにもこだわる
3.祖父母の家を訪問する
祖父母の家を訪問し、一緒に時間を過ごすことで、家族のつながりを再確認することができます。祖父母にとっては、孫の成長を見守る喜びを感じ、孫にとっては、祖父母の愛情に触れる貴重な機会となります。世代間の交流を通して、家族の歴史や伝統を学ぶこともできます。
祖父母との時間をより有意義にするためのポイント
- 事前に訪問日時を連絡する
- 手土産を持参する
- 祖父母の話をじっくり聞く
4.家族旅行へ行く
非日常的な空間で過ごす家族旅行は、忘れられない思い出を作り、家族の絆をより一層深める絶好の機会です。旅行先での新しい発見や体験は、子供たちの成長を促し、家族の共通の話題にもなります。温泉旅行でゆったりとくつろいだり、遊園地で思いっきりはしゃいだり、家族の好みに合わせた旅行プランを立てましょう。
家族旅行を成功させるためのポイント
- 行き先を家族全員で決める
- 予算計画を立てる
- 余裕を持ったスケジュールを組む
5.ボードゲームで家族団らんを楽しむ
ボードゲームは、年齢を問わず家族みんなで楽しめる娯楽です。協力型のゲームを通してチームワークを育んだり、対戦型のゲームで競争心を刺激したり、様々な種類のゲームを通して家族の個性や才能を発見することができます。また、アナログな遊びを通して、コミュニケーション能力を高めることも期待できます。
家族の絆を深める過ごし方のポイント
家族の日、家族の週間、家庭の日。どれも家族の絆を改めて感じる大切な機会です。せっかくの機会だからこそ、より有意義な時間にするために、過ごし方のポイントをいくつかご紹介します。
1.日頃の感謝を伝え合う
家族に感謝の気持ちを伝えることは、絆を深める上でとても大切です。普段はなかなか言えない感謝の言葉も、この日をきっかけに伝えてみましょう。照れくさい場合は、手紙やメッセージカードに書いて渡すのもおすすめです。感謝の気持ちを伝えることで、お互いを思いやる気持ちが育まれ、より強い絆が生まれます。
例えば、
- 「いつもありがとう」
- 「○○してくれて助かるよ」
- 「○○がいてくれて嬉しい」
など、具体的な言葉で伝えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。
2.一緒に何かを体験する
共通の体験は、家族の思い出を共有し、絆を深める効果があります。家族みんなで楽しめる体験を選び、一緒に特別な時間を過ごしましょう。
おすすめの体験 | メリット | ポイント |
---|---|---|
料理 | 協力し合うことで一体感が生まれる | 得意な料理、食べたい料理を一緒に作る |
スポーツ | 体を動かすことでリフレッシュできる | 年齢や体力に合わせたスポーツを選ぶ |
旅行 | 非日常的な空間で特別な思い出が作れる | 計画段階から家族で話し合う |
ボランティア活動 | 社会貢献を通じて家族の価値観を共有できる | 無理なく参加できる活動を選ぶ |
キャンプ | 自然の中でゆったりとした時間を過ごせる | 安全に配慮したキャンプ場を選ぶ |
3.コミュニケーションを大切にする
家族の絆を深めるためには、日頃のコミュニケーションが不可欠です。家族の日は、普段よりもじっくりと時間をかけて、お互いの気持ちや考えを共有する機会にしましょう。食事中はスマートフォンを避け、会話に集中するなど、意識的にコミュニケーションの時間を増やすことが大切です。
コミュニケーションを深めるためのヒント
- 相手の話をじっくりと聞く
- 自分の気持ちを素直に伝える
- 共感する姿勢を示す
- ポジティブな言葉を使う
これらのポイントを参考に、家族みんなが笑顔で過ごせる素敵な一日を計画しましょう。普段忙しくてなかなか家族と過ごす時間がない方も、この機会に家族の絆を深めてみてはいかがでしょうか。家族との時間を大切に過ごすことは、日々の生活をより豊かにしてくれるはずです。
まとめ
この記事では、「家族の日」「家族の週間」と「家庭の日」の違いについて、それぞれの由来・背景やおすすめの過ごし方を通して解説しました。どちらも家族の幸せを願うものですが、制定の目的や時期が異なることが分かりました。
家族の絆を深めるには、一緒に過ごす時間を大切に、日頃の感謝を伝え合うことが重要です。料理やピクニック、テーマパーク、公園、映画館など、家族みんなで楽しめる過ごし方はたくさんあります。家庭の日には、大掃除や夕食作り、祖父母への訪問、家族旅行、ボードゲームなど、家庭生活を充実させる過ごし方がおすすめです。どちらの日も、コミュニケーションを大切にし、共通の体験を通して思い出を作ることで、より一層家族の絆が深まるでしょう。
家族の幸せのために、これらの日を活用してみてはいかがでしょうか。
- 少子化は、日本の将来にとって大きな課題となっています。家族の日・家族の週間は、少子化対策の一環としても位置づけられています。家族の温かさや喜びを実感することで、子どもを産み育てやすい社会の構築を目指しています。具体的には、子育て支援策の充実や、仕事と家庭の両立を支援する制度の整備などが推進されています。また、家族の価値観を多様化させ、様々な家族の形態を認め合う社会づくりも重要視されています。 ↩︎