卒FIT向け1に、固定価格買取期間が満了したあとどの余剰電力買取サービスがお得か、地域ごとの買取相場をもとにまとめてみました。

太陽光発電の買取価格は、買取業者によって異なりますので、少しでも高く売るためには、複数の買取業者の余剰電力買取サービスを比較して、より条件の良い買取価格で売電契約を結ぶことが大切ですよ。
地域別の買取価格相場
「固定価格買取期間が満了したあと、それぞれの電力会社がいくらで電力買取を行っているか」を基準に「何円以上の買取サービスだったらお得か」を地域ごとにまとめてみました。乗り換えの参考にしてみてください。
- 北海道電力エリアは8円以上ならお得
- 東北電力エリアは9円以上ならお得
- 東京電力エリアは8.5円以上ならお得
- 中部電力エリアは7円以上ならお得
- 北陸電力エリアは8円以上ならお得
- 関西電力エリアは8円以上ならお得
- 中国電力エリアは7.15円以上ならお得
- 四国電力エリアは7円以上ならお得
- 九州電力エリアは7円以上ならお得
- 沖縄電力エリアは7.7円以上ならお得
※各電力会社の買取価格の情報は、2024年9月18日執筆時時点で各社ウェブサイトに記載のあった金額を元にしています。
北海道電力エリアは8円以上ならお得
北海道電力では「買取プラン」があり、卒FIT後の買取価格を8.00円 / kWh(1年毎に更新)としています。現在の売電先が北海道電力の場合、自動的に新しい単価で買取を継続いたしますので、お手続きは不要です。
東北電力エリアは9円以上ならお得
東北電力では「ツナガルでんき」があり、卒FIT後の買取価格を9円 / kWh(購入料金単価を見直す場合には、事前にHP等でお知らせ)としています。
東京電力エリアは8.5円以上ならお得
東京電力エナジーパートナーでは「再エネ買取標準プラン」があり、卒FIT後の買取価格を8.50円 / kWh(1年毎に更新)としています。FIT買取期間満了までに別段の意思表示がなければ、自動的に「再エネ買取標準プラン」にて引き続き買取を継続します。
中部電力エリアは7円以上ならお得
中部電力ミライズでは「新たなデンキ買い取りサービス」があり、シンプルプランの場合、卒FIT後の買取価格を7円 / kWh(1年毎に更新)としています。
北陸電力エリアは8円以上ならお得
北陸電力では「かんたん固定単価プラン」があり、卒FIT後の買取価格を8.0円 / kWh(1年毎に更新)としています。原則、現在の売電先が北陸電力の場合、現行の契約内容に基づき、買取期間満了後も新しい単価で自動的に買取がスタートします。
関西電力エリアは8円以上ならお得
関西電力では「太陽光発電の余剰電力買取」があり、卒FIT後の買取価格を8.00円 / kWh(1年毎に更新)としています。10年間の買取期間が終了した太陽光発電についても、関西電力は、買取期間終了後も引き続き、余剰電力の買い取りを行います。
中国電力エリアは7.15円以上ならお得
中国電力では「ぐっとずっと。グリーンフィット(買取プラン)」があり、卒FIT後の買取価格を7.15円 / kWhとしています。現在の売電先が中国電力の場合、固定価格買取期間満了後に自動的に移行しますので、加入申込みは不要です。
四国電力エリアは7円以上ならお得
四国電力では、卒FIT後の買取価格を7円00銭 / kWh(単価を見直す場合には、HP等でお知らせ)としています。現在の売電先が四国電力の場合、新たなお手続きは不要です。
九州電力エリアは7円以上ならお得
九州電力では、卒FIT後の買取価格を7.00円 / kWh(1年毎の自動継続、買取単価を変更する場合は、HPを通じてお知らせ)としています。現在の売電先が九州電力の場合、新たなお手続きは不要です。
沖縄電力エリアは7.7円以上ならお得
沖縄電力で継続して売電を継続する場合は、卒FIT後の買取価格は、7.7円 / kWhです。現在の買取先が沖縄電力(小売電気事業者)の場合は新たなお手続きは不要です。現在の買取先が沖縄電力(一般送配電事業者)の場合は、申し込みが必要です2。
余剰電力買取サービスを展開している事業者
余剰電力買取サービスを展開している事業者は、経済産業省 資源エネルギー庁の「売電できる事業者」から検索できます。前の章の買取相場を参考に、あなたにぴったりの余剰電力買取サービスを探してみてください。
売電収入を上げたい人が買取業者を選ぶときのコツ
プラン内容や契約条件をよく確認する
太陽光発電の買取価格は、買取業者によって異なりますので、プラン内容や契約条件をよく確認して、より良い条件で余剰電力を売りましょう。
買取価格以外にも注目してみる
事業者によっては、ポイントがついたり、地域貢献に役立つプランもあります。
市場連動型買取も検討してみる
市場連動型買取では、既存の買取単価と比較して高収益を見込むことができる特性があります。※高額収入を保証するものではありません。
Q.ENESTでんき株式会社 国内初 市場連動型買取
会社名 | Q.ENESTでんき株式会社 |
サービス名 | エネまかせ |
所在地 | 東京都港区芝4-10-1 |
買取価格 | 市場連動型買取 国内初 |
備考 | JEPX(日本卸電力取引所)の取引単価で買い取る |
対象地域 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、 石川県、福井県、 山梨県、長野県、静岡県、愛知県、 三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、 徳島県、香川県、愛媛県、高知県、 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 |
公式サイト | https://www.ene-makase.com/ |
エネまかせは、余剰電力をJEPX(日本卸電力取引所)の取引単価で買い取る、国内初の市場連動型買取サービスです。昨今の電力料金単価の大幅な値上がりが社会的な問題になっている中、現在の料金単価を逆に売電の収益源に活用する発想の転換により、既存の買取単価と比較して高収益を見込むことができます。※高額収入を保証するものではありません。
自家消費をするほうがお得になるかも?蓄電池のススメ
多くの場合、10年満了後は今までの固定買取価格よりも買取価格が下がってしまうため、売電するよりも蓄電池を導入した方がお得に有効活用できる可能性があります。
たとえば、買取価格が10円/kWh・電気料金が30円/kWhだった場合は、普通に過ごしていれば夜の電気料金は30円/kWhかかります。(夜は太陽光発電ができないですからね・・・)
ここで、蓄電池に蓄えた電気を使用すれば、電気料金を削減できるどころか、むしろ20円/kWhお得になります。
夜の電力使用量をまかなえるだけの容量の蓄電池を導入すれば、ほとんど電気代はかかりません。また、停電への備えにもなります。

蓄電池は高額になりがちですが、補助金でお得に導入できる可能性があるため、一度補助金や助成金についても調べてみると良いですよ♪
蓄電池との併用はオススメなので、↓でも「蓄電池と併用してさらにお得に」の章で解説しています。
蓄電池があれば、夜間や雨天時など、太陽光発電が行われない時間帯でも、貯めておいた電気を使うことができます。⇒電力会社から購入する電力量が減り、電気料金の節約に繋がります。「RE100電力株式会社」は蓄電池購入の場合のプランだと、16円/kWhで買い取ってもらえますよ♪
